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Enya - Amarantine [Artist D-F]

エンヤは不思議が多い。いつも感心しますが、全く変わりません。どの時代のどのアルバムのどの曲をつなげても違和感がなく、ほとんどマンネリの極致という感じなのですが、それでも全く飽きられることなく万人に受け入れられます。おまけにこれだけ「成功パターン」として明確なのに、誰も真似する人がいません。BGMだ、CM曲だ、映画音楽だとラフな使い回しをされても、その作品の品格が損なわれることがありません。
そういう意味では一種の「おばけブランド」なのですが、これは意図的に作り出しているものなのか、エンヤ自身の振る舞いが自然になせるものなのか、そこが不思議です。普通、アーティストのエゴとして、今までと違うことをやってみたいとか、新しいことを取り込みたいとか思うと思うのですが、それが見られません(個人的にはMobyのリミックスなんか聞いてみたいと思ったりします)。いつもきちんと整えられ、われわれがイメージする「エンヤ」というパッケージに寸分たがわず収められて届けられます。これが封じ込められているからなのか、最初からスタイルとしてあまりに完成されているので、いじる気すら起きないからそのままなのか・・。
こういう謎を含めて、エンヤとは現代音楽の「聖母マリア」的存在なのだろうと思います。「聖母」ほどわかりやすく、また使い古されるほど使われても、その根本的な品位が損なわれることのないイメージはありません。誰もが愛し、誰もが安心し、永遠に変わることのない根源的な心の拠りどころ。偶然か意図的にか、幸か不幸かエンヤは私達の音楽世界におけるその位置にスポっとはまっています。ストイックでいながらも情緒的であるサウンドは宗教音楽に通じるものがありますし、崇高な雰囲気のポートレートを多用するジャケットのアートワークからも聖母指向が窺えます。


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