So-net無料ブログ作成

Joshua Redman - Beyond [Artist P-R]

この時代に、正統派ジャズテナーサックス奏者でいようとするのは、すごく大変なことです。そもそも「Jazz」自体、かなりの不遇の時代。暗い中古レコード店で、何時間も棚をあさっているようなマニアックなリスナー以外に、果たしてどれだけのリスナーがいるのでしょう。NYのジャズクラブへの出演中心で果たして食っていけるのだろうか、など余計な心配をしてしまいます。東京丸の内にCotton Clubがオーブンしましたが、まあソウル寄りの集客を期待できるものの、はっきり言ってかなり時代錯誤的な印象を受けます。

Joshua Redmanはそんなジャズ界の期待を一身に背負って、一人でがんばっているようなところがあります。もちろんたくさんジャズミュージシャンはいるのですが、50年代から綿々と続くモダンジャズの系譜に、真正面から取り組もうとする奇特な人はそうそういません。彼はそれにあえて取り組み、またそれができるだけの才能の持ち主でもあります。だからこそ、おじさんファンだけでなく、業界が固唾を呑んで見守っているのです。

本作も実にしっかりした作品で、風格すら漂っています。特にすごいのは、Last Rites Of Rock'N'Roll。中近東風のイントロを吹いたあとに徐々に加速していくエキサイティングな楽曲は、その挑発的なタイトルが示すように、ロックに対する挑戦であるとともに、彼にとってのロックであり、またロックに対するオマージュでもあります。ジャズにできること、それは人を刺激し、熱くさせ、生きる活力を与えること。それは、数多の優れた音楽と何ら変わることはありません。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0