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Madness - One Step Beyond [Artist M-O]


そう、このブリティッシュ・スカの名作のアルバムジャケットは紛れもなく「アルゴリズムこうしん」! - 佐藤雅彦氏(慶應大学で研究室をお持ちですから、「先生」と呼んだほうがいいですね)が手がけるNHKの教育番組「ピタゴラスイッチ」の中で、お笑いユニットのいつもここからが音頭を取る、現代版ラジオ体操のこと。Madnessの隊列が時空を超えて、この「一歩すすんで、前ならえ」とオーバーラップしてしまいます。黒のスリムスーツが同じだし、Chipmunks Are Go!のエンディングは軍隊(=行進)しているじゃないですか。

MadnessもSpecialsも、当時から非常にビジュアルに意識的でした。「2Tone」という言葉に凝縮されているように、一種の様式美の中に自分達を位置づけていました。音楽的ルーツはいうまでもなくジャマイカのスカで、Prince BusterやToots & The Maytalsなどがお手本だったところは、60年代のビートルズやストーンズが、ブルースやR&Bをお手本としたのと呼応します。彼らは、音楽的にはオリジナリティが欠けるところを素直に自覚し、この音楽の持つ特異性をパンクのエネルギーや自分達の価値観とうまくマッチングさせて、独自のスタイルとして消化していったのです。このあたりのハンドリングのセンスは抜群で、その後今に至るまで、一つのカルチャーとして生き続けているのはご承知のとおり。

特にMadnessは、ウィットというかジョークをブレンドして、独特のすっとぼけたかっこよさを生み出しました。スカは不思議な音楽で、体を突き上げるような強烈なビートを放ちながらも、どこか牧歌的というか笑ってしまうような気軽さが同居しています。一歩間違えるとダサくなってしまうこの牧歌性を、このイギリス青年達はうまく気の利いたギャグにすり替えて、クールなエンタテインメントに変えてしまった。それに聞き手はついつい乗せられてしまう。わかった上で安心して乗ってしまう。これはまさに、「ばざーるでござーる」や「だんご三兄弟」と同じ手法ではないですか。

テレビのアルゴリズムこうしんは、消防士さんや町工場のおじさんたちと、いつもここからが一緒になって行進していくシリーズがあるのですが、ここにぜひMadnessを登場させて欲しいと思っているのはきっと筆者だけではないはず。


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コメント 2

明けましておめでとうございます。
今年もマメにチェックさせて頂きたいと思っております。

先日、夜中に「ピタゴラスイッチ」デラックス?スペシャル?を放映していました。「アルゴリズム体操」って、これでやっていたのか~と。昨年、うちの近くでイベントが開催されたのですが。「いつもここから」がちびっこ&ママ達から「アルゴリズム体操」をリクエストされ披露して大盛況でした。

「アルゴリズムこうしん」はまだ見たことありませんが、おもしろそうですね。それが、名作のアルバムジャケットとリンクしているとは、知りませんでした。
by (2006-01-04 19:58) 

ezsin

こちらこそおめでとうございます。
いつもコメントありがとうございます。

そうなんです。実は放映にあわせたネタだったのですが、肝心の自分が見損ねてしまいました・・。しかし「アルゴリズムたいそう」を生で見たことがあるというのは、すごいですね!うらやましい。

「こうしん」も似てますが、もっとたくさんの人が連なってやる「輪唱」みたいなものです。まじめなお仕事の人たちがすごくまじめにやるので、とてもシュールです。Madness以外にも、お相撲さん(相撲部屋)でやってほしい企画です。
by ezsin (2006-01-05 00:40) 

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