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Mary J. Blige - The Breakthrough [Artist J-L]

よい意味で丸くなったMJB。何とかクイーンだともてはやされて、はや十何年。常にシーンの前面に立たされ、そのスポットライトの中で、生活面のゴタゴタの全てがソープオペラ化してしまう非現実的な現実。こういう中で正気を保っていられるのが不思議とさえ思います。節度あるきらびやかなファッションは、感度高い女性にとって常に指針となってきましたが、筆者はむしろ彼女の精一杯の防御網と見ます。

Mariah CareyのEmancipationは、ポップから、ヒップホップへの一種の殴りこみ。その大復活と大成功は、今まできれいにすみ分けていたヒップホップ界のアーティストたちを、多少なりとも刺激したに違いありません。本作を、MJBからEmancipationへのひとつの返答、といったら深読みしすぎでしょうか。

かなりポップ寄りに範囲を広げ、基本を意識しながらも、肩の力を7分に抜いて、心底楽しめる作品を目指しています。歌詞を読むとかなりパーソナルな内容を歌っているのですが、決して深刻になることなく、聞き手に余裕で語りかけている感じです。ただしここはMJB。そこら辺のポップミュージックにはなっていません。彼女の線の太いボーカルは、ド迫力というわけではなく、甘いというわけでもありませんが、プロフェッショナル、プライベート両方の荒波を乗り切ってきたものの、自信とプライドに根ざして揺らぎません。

ラストはサプライズともいえるU2との競演のOne。筆者のような熱烈なU2信者でも脱帽というぐらい、ここでのMJBはすごい。彼女の声の前でBonoは完全に遥か彼方に吹き飛ばされています。決して力んで歌っているわけではないのですが、この曲がこれほどゴスペル/ブルース/ソウルの心をもっていたのかと驚くほど、彼女の歌を通して新発見できます。まるで今まで大切に持っていたバイオリンを、ある日ふらっとやってきた名手が、聞いたこともないような素晴らしい音色で弾いてくれたような気分です。


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コメント 2

U2との競演のOne!聴いてみたいです。彼女はほんとかっこいいですね。
by (2006-01-30 00:11) 

ezsin

かっこいいですよね。日本でもっとメジャーになればいいのになあと思います。
by ezsin (2006-01-30 01:55) 

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