So-net無料ブログ作成
検索選択

Jose Gonzalez - Veneer [Artist G-I]

いろいろなことが言いたくなる作品です。
スウェーデン生まれのアルゼンチン人のデビューアルバム。アコースティックギターだけの弾き語りは、駆け引きなし、本当に贅肉の全てをそぎ落としたシンプル極まりないもの。この音から連想することは人それぞれでしょう。昔の方であればDan FogelbergやAl Stewartと言うかもしれません。筆者の場合は真っ先に、ebtg結成前のBen Wattのアコースティック作品、North Marine Driveを思い出し、二番目にDurutti Columnの一連のファクトリー作品を思い出しました。どんな作品でもいいのですが、おそらく抱く感想はみな同じなのではないでしょうか。いいんだけど、何で今これなの?

フォークはフォークで、もちろん作品があっていいわけだし、こういうアコースティックな作品はいつの時代に出てきてもいいものです。それでもなぜかあまりに唐突にすぎるブレイク。いい作品だけど、何でナショナルチャートにチャートインしてしまうの?と素朴に思ってしまいます。

実は既にご存知の方も多いと思いますが、これには裏があって、まだの方は、ヨーロッパでのSonyのBraviaのCMを見てください。このCMが全てを語っています。

日本ではJohn Legendのバージョンが流れてそれはそれでいいのですが、圧倒的にEUバージョンの方がいいと思いませんか?これが日本で流れれば間違いなくSonyの劣勢は挽回できるのに、と思うぐらいインパクトと感動があります。そしてその感動の大きな部分は間違いなくJose Gonzalesの演奏と歌が産み出しています。スーパーボールのシチュエーションに本当に合うのかどうかは、いろんな意見があるでしょう。それこそWhat A Wonderful Worldでもよかったかも知れません。だがここは事実として彼の歌が使われ、それがCMの本来の役割を超え、もともと撮影のアイデアで意図したものをはるかに超えて、私たちの心に何かを訴えかけてはこないでしょうか?それは彼の演奏する純朴なHeartbeatsだからこそ、可能になっていると思えないでしょうか?

彼の作品が、映像の助けを借りなければ完結しない中途半端なものだというつもりはありませんし、SonyのCMがなければブレイクしなかったというつもりもありません。だからといって本作が、今のシーンに必要不可欠のものとして満を辞して登場してきた、というたいそうなものだというつもりもありません。それは美しいアコースティック作品、という以上でも以下でもないのかもしれません。だけど、ここはあえてBraviaにこだわりたい。おそらく10年に一度あるかないか、というくらいに見事なアイデアによる息を呑む美しい映像と、その雰囲気を何十倍にも情感豊かに膨らませることのできる限りなくピュアな音楽との、素晴らしい出会い。この奇跡的な瞬間に立会うことができ、それを味わうことのできる幸福を素直に、そして最大限、賛美したいと思うだけです。


nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 4

BraviaのCM観ました。ほんと美しいですね~彼の音楽も良いですね。いつまでも観ていたい気がします。カエルもいいな~
by (2006-01-31 02:00) 

ezsin

そうそう。カエルがステキですよね。
いろいろ想像しちゃいます。雨が降ってきたと勘違いしたのかな、とか、仲間が大勢飛び跳ねてると勘違いしたのか、とか。これも計算した上での撮影なのかな・・
by ezsin (2006-02-01 00:29) 

***

シドニーに住んでいますが、今日、テレビでPVをやっていたので気になって調べたらここにたどり着きました。 BraviaのCM、見たことあります。 あ~このCMの曲だったのかぁ。 と納得。 PVは、PVでよかったです。 スケボーをする男の子のイラストですが、色使いも奇麗だし、21世紀のフォークなんだ と感じました。 
by *** (2006-05-14 11:57) 

ezsin

コメントありがとうございます。
シドニーではBraviaのCMはこちらなのですね。
スケボーのPVは見たことないですねが、同じ世界観なのでしょうね。見てみたいです。
by ezsin (2006-05-15 00:09) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。