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The Kooks - Inside In Inside Out [Artist J-L]

終曲Got No Loveの牧歌的なコーラスがどこか懐かしく、甘酸っぱく、和みます。効きすぎなほどワウのかかったミッドテンポのサウンドは、ちょうどカラオケボックスの中で鳴っているような、そんなこじんまりした、親密な感じを与えます。ハードなギターが鳴る骨太のロックナンバーについても、どこか丸みがかった甘みがあります。ややかすれたリードボーカルのLuke Pritchardの声質によるところもあると思いますが、荘厳なオルガンでフェイドアウトしていく工夫をするあたり、他のバンドにはない味わいを持っています。

なかなかこのあたりの違いを表現するのが難しいですが、「隣のロックバンド」という感じでしょうか。メンバーは朝ゴミ出しのときに顔を合わすので知っている。気持ちよく挨拶するいい感じの青年たち。部屋の中で一生懸命コーラスの練習をしているのだけど、時々、申し訳なさそうに菓子折りを持って、「いつもうるさくしてすいません」と挨拶に来るような、そんな人のいいバンド。

勝手に作っていますが、どの曲を聴いてもその「人のよさ」がにじみ出ている気がします。悪く言えば毒がない、欲がない。でも間違いなくいい音を出しています。ギターカッティングが気持ちよく踊るNaiveは、曲名もそうですが、ちょっと鼻にかかった歌い方といい、元気のいい、人のいいときのXTCのAndy Partridgeのよう。ギターの表現手段をたくみに使い分け、KinksからXTC、Blurにいたるウィットに富んだメロディ&コーラスの伝統を継承する、正統的なイングリッシュバンド。じめじめせず、スコーンと気分が透けているので、アメリカでも十分いけると思います。

Arctic Monkeysがロンドンに出て行って遠い彼方のビッグネームになってしまったのに比べて、The Kooksの音は、今日も隣の2階から聞こえてくる。そういう親近感がこのバンドのよさだと思います。


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コメント 2

PVを目にして気になって、先月雑誌のインタビューを読んでて、いい人たちそうだなぁと思いました。この記事を読んでさらに興味が沸いて来ました。日本のHPもユーモアがあっていい感じだと思いました。
by (2006-02-18 23:37) 

ezsin

「本日の授業」というのがすごいですね。
Tシャツのデザイン公募など、レコード会社の明るいプロモーションが伝わってきます。
by ezsin (2006-02-20 00:24) 

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