So-net無料ブログ作成

Tinariwen - Amassakoul [Artist S-U]


いかついですがテロリスト集団ではありません。
このいでたちでギターを抱えてロックするのだから、かっこいいではありませんか。アフリカ・トゥアレグの伝統音楽ということなのですが、筆者にとってはほとんどブルース。それもJohn Lee Hooker的なブギ。なぜこうも類似性があるのかは、あまり本質的な話ではないので割愛します。理由はどうであれ、万国共通に通じるスピリットなのですから、ブルースは。

もっとちゃんというと、民族解放などかなり政治的な使命を背負っています。バンドができたのも、解放運動のためにリビアのバラックで歌い始めたのがきっかけだったとか。でも不謹慎なことをいうと、そういう背景がまったくわからなくても、いいじゃないかと安直に思ってしまうほど、彼らの音楽は説明を必要としません。ギターとベースとパーカッションだけの飾り気のない素朴なサウンドは、民族の誇りや、土の埃や、土着の文化などもろもろを飲み込んで、力強く私たちに届く。ストレートに届く。政治性やワールドミュージックなどのジャンルで語るのではなく、このダイレクトなコミュニケーションのリアリティを強調したい。

ホームページにある30分のドキュメンタリーの映像が興味深い。赤茶色の景色の中で、日に焼けた彫りの深い、リーダーのIbrahamの顔は、単純に絵になっている。アラビアのロレンスどころではない貫禄と凄み。かたや、はにかみながら、けなげに話す紅一点のMina。砂漠の美女と野獣。直球サウンド。民族の誇り。ここでもフランス語のナレーションは全然分からないのですが、そんなことは気にならないのです。

硬質なギターがリズムを刻み、骨太のリードボーカルを、混声コーラスが追いかける。ハンドクラッピングとファズの効いたギターが合体し、そこからプリミティブなエネルギーが渦のように巻き上がる。硬軟取り混ぜた本作では、そういうエネルギッシュな一面だけでなく、繊細なコーラスワークも聞ける。固い絆で結ばれ、バンドが一体となっていることがひしひしと伝わってきます。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 2

HPで試聴と、ビデオを見てみました。ビデオは最後のライブシーンと曲がとても良かったです。またゆっくり見てみたいと思います。
by (2006-02-19 00:01) 

ezsin

ライブはとっても元気よさそうな人たちですよね。
by ezsin (2006-02-20 00:21) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0