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Audioslave - Out Of Exile [Artist A-C]

ハードロック界では、気の毒なことに「出身」がいつまでも取り沙汰されます。古くはJimmy PageのLed Zeppelin、Richie BlackmoreのDeep Purple。最近ではDave Grohl(Foo Fighters)のNirvana。どれだけ新天地でがんばっても、過去のバンドのカラーと比較されてしまう。Audioslaveも例外ではありません。Rage Against The MachineとSoundgarden。ともに強烈な印象を残したバンドなだけに、そこ出身のメンバーというだけで大変。「いいかげんにしてくれ」と本人たちは言いたくなるでしょうし、Out Of Exileというタイトルには、そんな想いが込められているのかもしれません。

そういう意味では、Rageを、Soundgardenをいつまでも期待するゾンビのようなファンを彼方に吹き飛ばす、会心の「Audioslave Sound」と言えます。確信に満ちたギターリフを中心に、バンドの音がひとつにガチッと固まり、リスナーに向けて衝撃波のようにぶつかってくる。特にT1、T6、T8などの引き締まったエネルギーは圧巻。

かと思うと、からだで砕け散ったそのエネルギーの余波から、思いがけずシャワーのようなポップな雫が降ってくる。まさかこんなバンドから「ポップ」という言葉が、と思うでしょうが、本当です。ハードロック+ポップというと、Def LeppardやVan Halenなどの80年代商業主義的な匂いがして、ちょっと引いてしまいがちですが、そんなやわなものではない。ハード一辺倒にならずに、音のバランスをうまく取ることができる、と言ったほうが近いでしょうか。

例えばDoesn't Remind Me。やわらかなメロディに乗って始まりますが、「東京を歩くのは好きだ、何にも思い出さなくてすむからだ」と辛口な歌詞。そのままヘビーなコーラスになだれ込み、一息つくようなアコースティックなブリッジを経て、ソロはバリバリに燃え上がる。Chris Cornellが、このような一見、めまぐるしい変化を、うまく歌いこなし、全体のトーンを維持しています。決してお坊ちゃんお嬢ちゃん向けではないのです。

いつまでも昔の名前で語られることに対するフラストレーションと、オリジナリティを作り出してやるという意地。ライブで鍛えられた、という面も手伝い、非常によく考えられた、筋肉質で、聴きごたえ十分のロックアルバムに仕上がっています。Foo Fightersのように、しっかり市民権を獲得してほしいバンドです。


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コメント 4

ここに登場するハードな音も、さらにハードな音もかなり好きです。
by (2006-02-20 23:52) 

ezsin

そうですか!「さらにハード」というのが興味をそそりますね。
by ezsin (2006-02-21 00:55) 

Gabriel

初めまして。Gabrielと申します。レイジ再結成で、オーディオスレイブは解散するみたいな感じですね・・・。それにしても素晴らしいレビューリストで驚愕しました・・・。(-人-*) G
by Gabriel (2007-04-07 23:45) 

ezsin

Gabrielさん、はじめまして。
そうですか、Rage再結成ですか。楽しみですね!
Audioslaveはそれはそれでよかったのでちょっと残念な気もしますが、その分新生Rageがパワーアップするかもしれませんね。
by ezsin (2007-04-08 11:20) 

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