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Oasis - Don't Believe The Truth [Artist M-O]

Oasisを聞いていると、時々、なぜ聞いているのだろう、その「理由」はなんだろう、と思うことがあります。単純に聞いていればいいのでしょうが、なぜか考えてしまう。おそらくOasis自身が、それに似た問い「自分達はなぜ音楽をやっているのだろう」を常に意識しているように感じるからではないかと思います。

本作が何かの賞を受賞した際、「何で俺達が受賞しなきゃいけないんだ。若いやつらは何をしているんだ」というようなコメントを発したことを、何かの記事で読みました。Oasisらしい悪態のつき方ですが、同時に、彼らも先輩面しなきゃいけないぐらい年取っちゃったんだ、と思いました。それくらい気がつかないくらい、Oasisは年齢を感じさせるとか、円熟に向かうとか、そういうこととは無縁です。本作も、今までと変わらず、ひたすらリキを入れて、パワフルでポジティブなロックを追求している。聞いているこっちも、相当の気合と体力を入れないとついていけないほど、彼らは全力をかけて音楽に向かい、もっといい曲、もっと盛り上がる曲、もっと泣ける曲をつくろうと愚直に取り組んでいます。単純細胞と揶揄されながらも、そういう姿勢を貫くOasisは素直に立派だと思います。

Noelは間違いなく当代屈指のメロディーメーカーで、Liamは当代屈指のロックンロールスターです。でもなぜか彼らは、もはや当代屈指のロックバンドではない。少なくとも彼らのスケールに見あうオーディエンスを代表する、時代のバンドではなくなっているところがあります。誤解のないように言っておくと、彼らが人気がないと言っているのではありません。もちろんトップバンドであることは間違いないのですが、このバンドの「あるべき人気レベル」というのは、天文学的に大きいはずだったのです。少なくともそういう大言壮語を臆面もなく言っていたんだし、それを目指していたはずなのです。それが現実的にちょっと違うなあ、と分かってきてしまっているところが、ちょっと、というかとってもさびしい。そのあたりのことが冒頭の「問い」につながっている気がします。

もちろんこんなことを彼らが自覚しているとは思えません。聞き手が勝手に想像しているだけかもしれません。でも彼らの一途な姿勢自体が、その問いを発しているように思えるのです。彼らの音楽そのものが、音楽のありよう、聞き手のありようを問いかけている。Keep The Dream Alive、Let There Be Love。夢をあきらめず、愛を信じる、と臆面もなく断定するこの力強い音楽を、あなたはどう聞くのか。このポジティビティの塊のようなバンドを、あなたはどのように受け止めるのか。

さて、冒頭の問い、なぜOasisを聞くのか、についての筆者の答えは「最後まで付き合いたいから」です。彼らが突き進む先にあるもの。それを彼らと同じように見届け、受け止めたい。そのために、ポジティブ・ダイアルをマックスにセットして、今日もOasisを聞くのです。


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