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The Red Garland Trio - Groovy [Artist G-I]

なんと50年前の録音です。このモダンジャズ全盛の時代には、たくさんの名作が生まれ、それを愛で、研究し、没頭した人たちもたくさんいました。大家による重厚な評論が幅を利かせ、部屋の壁いっぱいに敷き詰められたLPコレクションがないと、話に口を挟めないような雰囲気に満ちていました。そういう崇高な芸術作品を鑑賞するような取り扱い方は、別に悪くはありません。それぐらい深く入り込めるような魅力を携えていることは事実なのですから。しかし、今は2006年。壁いっぱいのLPコレクションも、手のひらサイズのプレーヤーの中に納まってしまう時代。携帯電話の着信音に好きな曲を付けてしまう時代。どんな音楽も、現代生活のリズムに合わせて再構成(リミックス)されてしまう時代。そんな今ならではの視点から、本作を眺めて見ましょう。

50年経っていますが、この音楽をして「Groovy」と定義づけられてしまうと、他にこの言葉が使えないというくらい気持ちよくグルーブしています。それはどんなビートミュージックもかなわないくらい、体の芯からスウィングし、ぐいぐいと引っ張られていくからです。冒頭のC Jam BluesでRed Garlandは、信じられないような気持ちのよいフレーズを次々つなげていき、まるで体の筋肉をつかさどる神経細胞そのものにはたらきかけるように、自在に聞き手を操ります。その流れるようなスムースな右手の音の連なりと、それをところどころで飛び石のように受け止める左手のコード進行のあわせ技は、まさに神業。でもそんな神業も大事に鑑賞ケースに入れておく必要はありません。丸の内の交差点を渡るときにも、表参道ヒルズを散策するときも、このリズムはちょうど合うのです。最近では、トリノオリンピックのスノーボードクロスにも、このクールなドライブ感がよく合うことを発見しました(テレビ放映の音を消し、この曲を流してました。特にスローのリプレイのときがはまる!)。

Red Garlandをもって街に出る。Groovyは、今も昔もかっこよさと表裏一体なのです。


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コメント 2

スノーボードクロスに!ということで、すごくかっこいいのだろうなぁと想像できました。実際試聴してみて、「特にスローのリプレイ」と記事に書かれてある意味が分かりました。
by (2006-03-06 18:24) 

ezsin

スノボーは打ち込み系ばかりなので、こういうので差別化しても面白いと思います。
by ezsin (2006-03-07 00:54) 

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