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Jel - Soft Money [Artist J-L]

今、かなり乱暴にいろいろなところから音を仕入れています。昔はCDストアが多かったですが、最近はもっぱらダウンロードです。面白そうなアーティストの曲をいくつかダウンロードして、気に入ればアルバム丸ごと落とします。Jelはそんな風にして発見したアーティスト。何の前情報もなく音だけ聞いて、これは面白い、と思いました。

そこでネットでいろいろ調べようとしたのですが、これがよくわからない。バンド(なのかどうかもよくわからない)はおろか、レーベルのAnticonの情報も極端に少ない。いまどきネットに情報がない、ということ自体が新鮮。そういえば昔はこうでした。新宿の裏通りにある、入りづらい輸入盤屋で、聞いたこともないアーティストの怪しいジャケットのレコードを買ってみる。どんな音が出てくるのか、どきどきしながらプレーヤーの針を落とす。そこから聞こえてくる摩訶不思議な音を聞きながら、どんな人たちがどんな目的で作っているのだろうと想像を巡らす。そんなことを思い出してしまいます。

限られた情報ソースから見えてくるのは、「アングラ」ということば。アングラ・ヒップホップ。アングラは情報がないことが前提。誰でも知っていればそれはメジャー。誰でも調べられればそれはマイナー。ぜんぜんわけがわからないのがアングラ。そういう意味では立派なアングラ。ではいったいどんな音がするのでしょう。

一言でいえば「鉄工所スクラップ・ホップ」。勝手な命名です。廃墟と化した工場の跡地の雰囲気。メタルノイズ、マシンノイズ、重く鈍い打ち込み。どこかトリップ・ホップのような幻惑的世界。インダストリアル、あるいはOnU Soundに通じるものがありますが、最大のオドロキは、これだけ暗そうな要素がそろっていながら、聞きやすいこと。リフやラップもどきのボーカルコラージュは、ポップといってもいい嗜好性を持っている。アングラを最も特徴付けている、「聞けたものじゃない」という点で、Jelは当てはまらないのです。近い感覚はBeck。アングラBeckといってしまうとあまりに安易ですが。

別に背景はどうでもいい。どんな人たちかもわからなくてもいいじゃないか。音が面白くて、何度でも聞きたくなれば。そういう聞き方を久々に教えてくれたアルバムです。


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コメント 2

「インダストリアル」までの表現を読むと、NINみたいな感じなのかな?と思ったのですが。とにかく早く聴いてみたかったので、Amazonで試聴してみました。聴き進めていくうちに「アングラBeck」と表現される感じが分かりました。「All Around」などがいいなぁと思いました。
by (2006-03-15 21:59) 

ezsin

そうそう。All Aroundは、音に不釣合いな涼しげな女声ボーカルが妖しくていい感じです。
by ezsin (2006-03-16 13:02) 

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