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Sonic Youth - Dirty [Artist S-U]

ニューヨークは変わらない。20年位前に憧れの地として始めて訪れてから、何回来たかわかりませんが、いつきても同じ。工事だらけの道とうるさいサイレン。2ブロックごとにいる、うつろな目でふらつく男たちと、そのそばを通り抜ける長さ5メートルの白いリムジン。

今でも街の情報はVillage Voiceで調べられる。昔はペーパーを買いましたが、今はネットで見れる。調べてみると、何とThe Poguesが15年ぶりの再結成ライブをSt. Patrick's Dayにやっているではありませんか。おまけにShane McGowanまでNYにいて、クラブのDJをやるらしい。完全なデジャヴ。17年前と変わっていない。偶然にしてはあまりにこわい。Radio City Music HallではCeltic Woman、Carnegie HallではThe Chieftainsと、アイリッシュに染まっている。さすがにどれもチケットを取ることはできませんでした。エンパイア・ステート・ビルも、今日だけ特別に緑色にライトアップされています(そういえばこのブログの基本色も緑なのでした)。

絶えず刺激があり、変化している、ということ自体がずっと変わらない。その空気がいつきても感じられる。今回はほとんど時間がなく、NYらしいグリルレストランで夕食を取って、ぷらぷら歩いたくらい。さすがに夜11:30から始まるShaneのDJイベントに出向く元気はありませんが、それでも、何に遭遇しても不思議ではない危険なスリル感と、そのこと自体を楽しく感じる奇妙なわくわく感とを味わうことができました。残念ながら「ニューヨークレポート」といってもこれくらいのことしか書けませんが、あるバンドのサウンドのことがずっと脳裏にへばりついていました。Sonic Youth。

Sonic Youthのノイズは、確実にニューヨークにつながっている。20年以上活動していながら、そのサウンドが刺激的であり続け、古くならないのは、ニューヨークの不変性と無縁ではない。不快感と、甘美で刺激的な快感とを同時に想起させる、爆音と不協和音のサディスティックな作用は、Thurston MooreとKim Gordonが、ずっとニューヨークから受けてきた影響そのものなのでしょう。

本作の、炸裂するギターが快/不快の境界域を覆い尽くす圧倒的な迫力は、まさに唯一無二。単なるヘビーでアバンギャルドな実験音楽に終わらず、鑑賞に堪えうる芸術的特性をぎりぎりのところで維持し続ける力は、さすがインディーの雄。ニューヨークの媚薬にはまると一生抜け出ることができないのと同じように、このサウンドはあなたを捉えて離しません。


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HPを見てみました。さすが、凝ってますね。CDの紹介などもジャケットだけでなく中までしっかりで。この編みぐるみ(?)のジャケットいいですね。他の作品のもやっぱりかっこいいなと思いました。
by (2006-03-20 19:49) 

ezsin

ぬいぐるみのジャケットと中身のギャップが激しくて笑えます。なんでこれでDirtyなんでしょうね?こういう乱暴なことをできるのも、またインディーの強みであり良さですよね。
by ezsin (2006-03-20 21:13) 

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