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Neko Case - Fox Confessor Brings The Flood [Artist A-C]


プロゴルフとカントリー・ミュージックは似ています。地味、中高年向き、マニアック、保守的、そしてあまり人気がない。同じ「プロ」を擁する世界にあって、残念ながらあまりいい印象がありません。それでは、プロゴルフ界における宮里藍選手に匹敵する、カントリー界の歌手は誰なのか。迷わずNeko Caseを挙げます。LeAnn RimesやFaith Hillなどの若手女性シンガーとは一線を画する、別格のオーラを発しているからです。

宮里選手が、若さ、アイドル性、そしてプロとして実現できる夢を持ち込むことで、ゴルフ界の景色を一変させたように、Neko Caseはカントリー界を塗り替える。カントリー界に新しい息吹を吹き込む。エコーの効いた丸っこいボーカル、ペダルスティール/スライド・ギターなど、伝統的なスタイルを活かしながらも、彼女の声はさわやかに響き、ロックやフォークの影響を受けた曲は、ジャンルを超えたメロディ性を持ちます。カントリーの持つ冗長さや、マンネリ感を微塵も感じさせない、躍動感とみずみずしさに溢れています。

彼女自身はカントリーといわれることに強い抵抗感があるようです。もともとはパンクっぽいことをやっていて、New Pornographersでボーカルを取ったり、メジャーレーベルとの契約を拒否したり、かなりリベラルでラディカルな感覚を持っています。面白いのは、そんな感性を持っていながら、サウンドの基盤を、あくまで牧歌的なカントリーにおいていること。何が彼女をそうさせているのか。おそらくカントリー・ミュージックの中にある、やわらかさ、母性的な包容力、草原の風のような開放感などに感化され、そこに自らの創造性の未来を見ているからなのかもしれません。彼女の作品を聞いていると、新たな地平での、音楽のイノベーションの可能性を感じてしまいます。このこだわりは大切にして欲しいと思います。

若き日の夢を心に持ちながら、厳しい現実に向かうことを詩的に表現したThat Teenage Feeling。「辺境の地」でのびのびと活躍する宮里選手やNekoを見守りながら聴いていたい曲です。


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コメント 2

HP見てみました。不思議なかわいさですね。アリス的(?)。タンポポの綿毛を吹き飛ばしているのがよいです。試聴がうまくいかないので、ビデオを見てみました。またゆっくり聴いてみたいと思います。
by (2006-03-26 22:53) 

ezsin

どこか異次元的なところがあるのでアリス的かも。
NEKOはニーコと読むそうですが、チェシャーキャットを連想してしまいますね。
by ezsin (2006-03-27 00:40) 

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