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The Secret Machines - Ten Silver Drops [Artist S-U]

思わずうれしくなってしまう音。どこか懐かしさを感じるのは、こういう音を出すバンドが久しくいなかったから。回顧的ではなく、自分達の音として自信を持って鳴らしているのがよい。David Bowieの大のお気に入り、というのがよくわかる。彼でなくとも、伸びやかで広がりのあるアレンジの楽曲群を聞くと、一肌脱いで応援したくなる。

いまどき珍しい8曲しかない50分そこそこのアルバム。だらだらやらない潔さがよい。とにかく前向き。ギターとキーボードは天空に向けて鳴り、コーラスは訴えかけるように迫ってくる。7分にわたるオープニングナンバーの大真面目なスタンスに思わずうなる。Bowieも昔はこういうわくわく感を与えてくれた。大見得を切ってくれた。何だか知らないけど今のままでいいんだと思わせてくれた。そんなことを思い出させてくれるサウンド。

シングルカットのLightning Blue Eyesは、くっきりとしたまっすぐなロックナンバー。不思議と無条件で受け入れてしまうのはなぜなのだろう。彼らの直球はなぜか魔法を帯びている。BrandonとBenjaminのCurtis兄弟は、Jesus and Mary ChainのReid兄弟を思わせるところがある。どこか霧に包まれてよく見えない。その捉えどころのない感じは、小さい子供のときに、年上のお兄ちゃんを見つめていた感じ。サッカーはうまいし、学校は平気でサボるし、何だかかっこいいなと憧れる感じ。

もちろん再び夢を見ようとしているわけではない。ずっと年を取ったのだし、むしろ暖かく見守る感じ。でもなぜなのだろう。何を見守るのだろう。それはきっとなれなかった憧れ。あの時にあきらめてしまったもの。忘れていた感傷のかけらが、Secret Machinesの音から次々と紡ぎだされてくる。そんなかけらが床に散って、きらきら光っている。思わず手を伸ばして拾い集めてしまう。Secret Machinesを聞くというのは、そんな行為。


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HPの青空がいいですね。チャコールグレー?とぴったりです。試聴してみました。とってもいいですね!欲しいCDがどんどん増えて困ります。全部は買えないですし、、、。
by (2006-04-18 22:10) 

ezsin

ちょっとグレーの青空って気分的によくわかりますよね。そんな気分にぴったりのバンドではあります。ビジュアル的にイケているのか、そうではないのかよくわからないところもグレーで、いいです。
by ezsin (2006-04-19 01:23) 

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