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Aretha Franklin - Aretha Now [Artist D-F]

Aretha Franklinが本当にすごいと思ったこと。映画Blues Brothersで、またバンドを始めると言い出したダメ亭主に向かって、「何考えてんのよアンタ!」とモップ片手にすごい剣幕でどやしつけるクリーニング屋のおかみさん。自らのヒット曲Thinkをこんな下世話なシチュエーションの中で、ステレオタイプなガミガミおばさんになり切って演じてしまうAretha。それがあまりにはまりすぎてて、ギャグになっていないにもかかわらず、一級のソウルライブの盛り上がりに仕上げてしまう迫真の音楽の力。こんなことはDiana Rossには、Mary Jには絶対できない。

Arethaのアトランティック初期3枚は、どれも甲乙つけがたい名作。一枚取り上げるのが大変ですが、Thinkに合わせて本作を。怒涛のヒットパレード。Think、See Sawの突き抜ける疾走感。I Say A little Prayer、You Send Meの完璧なソウルバラード。Night Time Is The Right Timeの決めまくりのブルース。いちいち説明するのが野暮なほど、語り継がれるR&Bの傑作群。

例のごとく誤解を恐れずに言うと、Aretha Franklinの歌を「うまい」と思ったことがない。もちろんヘタだといっているのではなく、そもそも鑑賞法として、うまいヘタを論じるアーティストではない。かと言って、「これがソウル」とかQueen of Soulなどと権威付けするような聞き方も、どこかしっくりこない。ソウルからブルース、ゴスペル、ポップスまで何でもこなしますが、マルチタレント、というのでもない。では何か。

テクニックやスタイルや権威を超えて、音楽の感動の本質を聞き手の心に一撃で届けることのできる才能。そうとしかいいようがない。音楽には表現すべきことがたくさんあるけれども、その一番核となる部分だけを純粋に発信することができる。だからゴスペル・ライブは神がかり的に盛り上がってしまうし、Simon & Garfunkelナンバーは熱烈なバラードになってしまう。そんな中で、一番わかりやすく象徴的な例が、モップ片手にコインランドリーをライブハウスに一変させてしまうBlues Bothersなのです。


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コメント 4

鯉三

実はJames BrownとAretha Franklin見たさに、過去に見た「Blues Bothers」のDVDを購入して今、こちらへ送ってもらっているところなのです!

>テクニックやスタイルや権威を超えて
>音楽の感動の本質を聞き手の心に一撃で届けることのできる才能

本当にそうですね。そもそも彼らを何と比べろと言うのか。そんなもの、何もないですよね。
by 鯉三 (2006-04-28 00:54) 

ezsin

奇遇ですね!実はしばらく見ていないので、モップだったかほうきだったか、クリーニング屋だったかコインランドリー屋だったか、詳しく思い出せないのです・・。それでもArethaとJames Brown(こちらは教会ですよね)の演奏のパワーだけは脳裏に焼きついています。
あとよく考えるとこれはSoul Brothersですよね。もちろんBlues Brothersの方が語呂がいいし、どっちにしてもかっこいいことには変わりはないですが。
by ezsin (2006-04-29 09:23) 

彼女の曲の中では「Rose Is Still a Rose」がとても好きです。
by (2006-04-29 23:13) 

ezsin

Rose/Rose。とってもファンキーでコシのあるナンバー。渋いですね~。いつもありそんさんの選曲にはうなってしまいます。
by ezsin (2006-04-30 00:13) 

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