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Thelonious Monk - Thelonious Alone In San Francisco [Artist M-O]

ほのぼのとした前衛。言葉としては妙でも、音楽として実現してしまったのがThelonious Monk。唯我独尊の演奏スタイル。理解不能の音階論。奏者としては「変人」だった彼も、親友のBud Powellをかばって、ニューヨークで演奏するのに必要なキャバレーカードを取り上げられてしまった有名なエピソードに象徴されるように、情に篤い人だった。音楽に性格が現れている、とまではいいませんが、間違っても聞き手を混乱させるような音楽をつくるつもりなどなかったのは確か。音楽に正直すぎるが故のテンションが、この人のジャズの根源。それを前衛と呼ぶか否かはあまり重要ではない気がする。

ピアノ・ソロであるが故に際立つ、テーマの美しさと、展開の自由さ、突飛さ。いろいろな意味で、はっとさせる魅力に満ちた演奏の数々。多くの有名なオリジナル曲の「これぞスタンダード」的なテイクがここに収められている。何よりも、ぴんと張り詰めた創造性に満ちた空気が気持ちよい。Monkという音楽家が、聞き手の聴覚キャンバスに自在に筆を走らせる様を、そのまま体験できる臨場感。彼の音楽のハートに直接手を触れているかのように振動が伝わり、パッションが伝わる。Monkは身近に感じたい、と無性に思わせる不思議なオーラを放つミュージシャンです。


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鯉三

うーん、今度はそうきたか...もうモンクはありません(本物のオヤジギャグだ!)。

すみません、悪ノリしてしまいました。

モンクって、あまり上手じゃないですよね、きっと。ジャズ・ピアニストの中では本当に稀です。ペットならマイルスやチェット・ベイカーなど、わりとあまり上手とはいえないプレイヤーがいますが。本当に不思議なアーティストです。『真夏の夜のジャズ』のブルーモンク、忘れられません。
by 鯉三 (2006-05-17 02:58) 

ezsin

<爆笑>

上手じゃないですよね。3/4音、とかいっていますけど、間違って鍵盤押しちゃったのを正当化しているだけじゃないの、といじわる言ってみたくなります。

でもそんなことも、「真夏の夜のジャズ」でのシーンを見たらどこかにすっ飛んでしまいますよね。あの竹の柄のサングラスがかっこよくて、どこかに似たようなのないだろうかと、まじめに探したことがあります。

たたずまいだけで音楽になる人ですね。
by ezsin (2006-05-17 23:19) 

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