So-net無料ブログ作成

Global Communication - 76:14 [Artist G-I]

76:14は全体の演奏時間。曲の長さがそのまま曲のタイトルにもなっている。大きな耳のジャケットが示唆するように、余計な概念を払拭し、純粋にこのディスクをプレーヤーに入れ、音が鳴り始めてから止まるまでの時間にフォーカスが当たっている。

没個性的といわれるアンビエントですが、その表現は矛盾している。没個性がすでにひとつの個性であり、「アンビエント」もジャンルとして独立している。むしろ大切なのは、IDをぼやかし、概念を排斥し、無個性に向かおうとする目的であり意義。演奏時間だけが刻印されている76:14は、何を意図するのか。

みもふたもない個人的な経験から言うと、本作は創作欲を掻き立て、創造力を喚起する。ウェブ、グラフィック、フォト。形を切り出したり、生み出したり、特に視覚的な創作活動をするときに非常に相性がいい。聴くと作業がはかどる。もちろん「手段」として本作を位置づけるのではなく、その創作力が沸く音響体験自体が気持ちよい。だから必ずしも作業をしていなくても、このサウンドを欲することになる。

鍵はやはり「時間」にある。12分台の曲から数分の短いものまで。早急なビートにリードされるものから、まったくビート・レスのものまで。聞き手の時間感覚を、ゴムか粘土のように引き伸ばしたり、縮めたり、こねくり回したり。その緩急に聞き手は刺激され、愛撫され、解きほぐされていく。創造的な力が、その中から自然と湧き上がってくるのも、何だかわかる気がしませんか。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0