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Venus - The Red Room [Artist V-Z]


バイオリン、マンダリン、オルガンなど様々な楽器を使いながら、ドリーミーでトリッピーなサウンドを奏でるベルギーのバンド。現代アート的なアプローチかと思いきや、Velvet Undergroundに通じるロック的なルーツがしっかりと聞こえてくる。誰にも知られず、ひっそりと活動していながら、こうして日本のブログに取り上げられたりする(これもひっそりしていますが)。赤い部屋の秘密。

真っ赤なジャケットは、画家マーク・ロスコのロスコ・ルームを思わせる。この空間は不思議な静寂と緊張感に満ちている。赤は高揚させ、活動的にさせる色ですが、ロスコの赤は茶色が微妙に混じり、にじむような質感もあいまって複雑な心理的作用を及ぼす。そびえ立つ7つのキャンバスに囲まれると、神殿の中にいるような神々しさを感じる。美術館の人によると、80歳ぐらいのおばあさんが涙を流しながら一日中いたこともあるのだとか。圧巻の体験。

右チャンネルからゴロゴロしたエレクトリックギターのリフが流れ、左チャンネルから引きつり気味の妖艶なバイオリンの音色。徐々に交じり合って秘密の饗宴の舞台曲に変わっていくEverything That Rises Must Converge。ささやくような、つぶやくような独白が背筋を這いずり回るLove And Loss。シンプルで静かなメロディと幽霊屋敷の効果音が憂鬱な哀しさを描き出すThe Northan Cross。赤い部屋の中にいると、だんだん見えないものが見えてきて、聞こえないものが聞こえてくる。梅雨のさなか、しばし非日常に浸るのもおつなもの。


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