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Higher Intelligence Agency - Freefloater [Artist G-I]

アンビエントとテクノの中間は、かなり多くのアーティストが狙う領域。テクノほどのせわしさがなく、かつアンビエントほどののんきさもない。聞きやすさの点では、人間の生理リズムに合っていてちょうどよい。一方で、アーティストの特徴を出すのが非常に難しい。印象に残る曲を作ることができても、自分たちのアイデンティティとなりうる音を確立するのは至難の技。ユニークな音を見つけたとしても、そこに固執し続けると、マンネリになってしまうからです。

HIAは、長いことこの領域の音を作り続けているユニット。第一関門の聞きやすさの点は、もちろんクリアしている。自分たちの独自性に関しては、音のはめ込み方と、コスミック(宇宙)を連想させるようで、文字通り「地」に足ついた身近な音の選択に見出している。本作のHubbleなど、コスミックそのものの曲においても、宇宙空間に浮かぶ巨大望遠鏡というより、Hubbleから送られてくるデータをわくわくしながら扱う科学者の日常環境に合う音、という具合。タイムラインの上に、反復するさまざまな音を配置していく際も、相互の音の相性、絡み具合を丁寧に計算し、決して煩雑にしない。エレクトリックで無機的な音を使いながらも、全体として有機的な暖かさを感じるのも、そのため。

Higher Intelligenceと名乗るだけに、緻密に作り上げる世界は、高度な工業製品のよう。もちろん無味乾燥な機能品としてではなく、メカニカル・ウォッチの粋に近い。「Freefloater」という心地よいタイトルがいいえて妙。


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