So-net無料ブログ作成

Nitin Sawhney - Human [Artist S-U]

今日はとてもミックス・カルチャーな中で仕事をしました。ポーランド系アメリカ人をチームのヘッドに、台湾系アメリカ人、香港系カナダ人、オーストラリア人、イギリス人、中国人、そして日本人の総勢10名弱の混成チーム。コミュニケーションは英語から、マンダリン、日本語。食事の会話はオーストラリア-日本戦から、上海語と広東語の違いまで多彩。つくづく民族を意識する一日。特に、異国にいながら、母国のアイデンティティを強く持ち続けることの誇りを感じました。

Nitin Sawhneyはイギリスで活動しながらも、ルーツであるインドやアジアの意識をいつも持ち続けているアーティスト。本作は、一曲目のThe Riverから終曲のThe Boatmanまで、川の流れになぞらえて自身のアイデンティティに正面から目を向けた作品。ポップスからソウル、ラテンとさまざまなスタイルを披露しながら、そこにインディアンな自己主張を盛り込んだサウンドは独自の輝きを放っている。Tina Grace、Natacha Atlasなどのゲスト・ボーカリストの強い個性も、自分の原点の持つ多面性を表していて興味深い。簡単に答えが出る話ではないわけです、こういう命題に対しては。

本作に共通で流れるセンチメンタルな空気。躍動感の中にも憂いに満ちたトーンが、心を締め付ける。自分が何者なのかを問い続けることのせつなさと、そこから逃れられないやるせなさ。Fragile WindにおけるTinaとNitinのかすれたボーカルの掛け合いは、空の中にそんな無常感を解き放つ。

10人で円卓を囲みながら、ときどきふと訪れる全員が沈黙する瞬間。想いが世界を一通り駆け巡った後、みんなが自分のDNAの記憶を確かめているかのようでした。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0