So-net無料ブログ作成
検索選択

Kenny Burrell - Midnight Blue [Artist A-C]

極めつけのクールなアルバムですが、Kenny Burrellの音は本当に冷たい。醒めている。汗をかかない。ソフトにブロウしながらも、まだStanley Turrentineは体温を感じる。フレージングに感情がこもっている。Kennyはあくまでストイックに静かに音をつむぎだす。この人のフレージングは、石の彫刻を彫り進むよう。ひとつひとつの音を丁寧に選び、全体の彫像のバランスが崩れないように細心の注意を払っている。その高度の緊迫感が、感情の入り込む余地を生まない。もちろんこの圧倒的なクールさが本作の魅力。ここまで徹していないとハードボイルドな夜にはならない。

とはいいながら、ハードボイルド自体がかなり人間臭くて、実は感情豊かなくせに無理をしてクールを装っているのと同様、本作も根は暖かい。本当に真夜中の吹きさらしの冷たさを語るなら、もっと無機質で無感情な表現はいくらでもある。表向きの起伏を抑えてはあるものの、プレーヤーたちのリズム感は軽快で、ゆったりと気持ちよくスイングしている。真夜中ではあるけれども、ぬくぬくとした居間のひと時であることは間違いないのです。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。