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Muse - Black Holes and Revelations [Artist M-O]

Pink Floydの神秘性+Queenの演劇性。言葉は悪いですが、この組み合わせで受けないはずはない。Museの成功を簡単に言ってしまうとそういうことになるのではないでしょうか。何かを語りかけようとして明かされない、意味深なジャケット。謎を残すことで、リスナーの好奇心を高める訴求力。盛り上げて欲しいところで、期待以上のドラマチックな展開を見せてくれる満足感。もちろん、観客の耳は厳しいから、生半可な演目では見向きもされない。演出家としての確かな力量があるからこそ、ここまで成功を収めてきた。

新作がどちらの方向に進むのかはとても興味深かった。映像、音楽、テキスト。プロ、アマチュアから一個人まで。ITがもたらした数多のメディアの氾濫。これだけ刺激とドラマに溢れた世の中にあって、なおもどんな「劇」を観客は求めているのか。何に人々は陶酔するのか。Museを追うことは、その問いを見極めること。本作では、探りを入れるように、様々な方向に食指を伸ばしている。エレクトロニカ、エキゾチック、パンク。より刺激を高める方向に音の範囲を広げているのは、新たな劇効果を求めてのこと。彼らがマジックをかけることのできる音の題材は、まだ残っている。ここまでは観客はしっかりとついていける。拍手喝さいが聞こえてくる。

ふとこのままでいいのだろうかと思う。次回作あたりがひとつの正念場。舞台仕掛けが大がかりになればなるほど、足元をすくわれやすい。そんな心配を裏切って大成功を継続してくれるかどうか、Muse劇場からしばらくは目が離せない。


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