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Lenny Kravitz - Are You Gonna Go My Way [Artist J-L]

ロックをやっていて、たぶんいちばんカタルシスを得られるのは、とんでもなく決まりまくるギターリフの一撃を、思いっきりスピーカーからぶちかますことでしょう。それは遠い昔から今に至るまで変わらない。Greatest Guitar Riffsなど、そんな快感を遊びたくなる気持ちもよくわかる。突き詰めれば、ロックの醍醐味とはリフのパワーなのではないでしょうか。

Lenny KravitzのAre You Gonna Go My Wayの決まり方は、文句なくリフ・ロックの王道。新しいとか古いとかではなく、この原則は普遍的ではないでしょうか。90年において60年代的と揶揄された彼のサウンドですが、単純に原則に忠実であろうとした。少なくともLennyの中に音に対する迷いはなかったはず。

今から聞いても、ソウルフルなバラードも、ファンキーなナンバーも、明らかに60年代のサウンドではない。まず引きずるものがない。ドラッグだとか、ややこしい政治だとか、死だとか、余計なものがまとわりついていない。その結果として、楽器はしっかりと演奏され、音はくっきりと鳴っている。ディストーションなどの変なギミックに頼ることなく、ハーモニーやアレンジの細部を見つめている。もしかしてLennyは、60年代の音楽が、あまりにも強い社会的な影響下にあったために、音楽としての発展を十分しきれていないと思ったのではないか。もっとメロディを磨き、もっとハーモニーを突き詰め、もっとギターを工夫すれば、もっと豊かな音楽になるかもしれない。70年代、80年代と別の形で発展を遂げたポピュラー音楽には目もくれず、60年代で止まってしまっていた肉感的なアフロアメリカン・サウンドに、新たな展開の可能性を見出していたのではないか。

Just Be A WomanやIs There Any Love In Your Heartには、90年代的なポップの解釈を織り込む努力も見られ、決して懐古趣味だけでやっていたわけではないことがわかる。そんな努力をしながらも、「俺のやっていることについてくるのか?」と問いかけないといけないほど、メインストリームにはなれなかった。一部に抜群の人気を誇っていたけれども、ファンとしては、ツンとした冷たい空気をいつも感じていた。だからこそ、武道館のまばゆい光の中でAre You Gonna Go My Wayが高らかに轟いた瞬間、これが正解なのだと叫ばすにはいられなかったのです。


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コメント 2

1度だけ学生時代にライブに行ったことがあります。もちろん武道館ではなかったのですが。ステージに立つLennyを見て初めて思ったことは、「で、でかい!」でした。かっこよかったなぁ。
ギターリフ、これだけたくさん並べられると圧巻です。
by (2006-08-12 16:45) 

ezsin

そんなにでかく感じられたのだったら、かなりいい席だったんですね!私は武道館の端の方で、Lennyがステージの前の方に出てきたときだけちゃんと見えるような感じ。それでも思いっきり盛り上がりましたよ。会場を揺らすってこういうことなんだなあって思いました。
by ezsin (2006-08-12 22:08) 

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