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23 Skidoo - 23 Skidoo [Artist Other]


2000年に、16年ぶりの本作が出たときは驚いた(次は23年後かな)。80年代のもっとも辺境のインダストリアル/ノイズ界の亡霊がよみがえった。いや単純にこの人たちは、この間どうやって食ってきたのだろうと他人事ながら心配してしまった。Seven SongsやUrban Gamelanなど昔の作品は、ほとんど情報が入ってこない中、知らない世界から聞こえてくる摩訶不思議な実験音楽として、強烈な印象を残していた。アンダーグラウンドが本当にアンダーグラウンドだった時代に、アンダーグラウンドにいることに、ひそかな喜びを感じたものです。

20年近くたっても、彼らの謎めいた雰囲気は変わらない。ガムランやゴングなどパーカッションを主体に据え、テープ・ループやチャントなどのサウンド・コラージュを全編に散りばめる。まるで廃墟にいるかのように曲の輪郭をわざとぼかし、実体を悟らせない。彼らの音楽の基本構造は、本作のように大々的にラップやサックス・ソロをフィーチャーしても変わらない。紫の煙がゆらゆらと立ち昇る。

パーカッションは、呪術的な作用を及ぼす。23 Skidooの秘密の一端はここにある。反復される鈍い打楽器の音色とファンクがかったビートは、神経を麻痺させるとともに、一種のマインドコントロールを引き起こす。カンフーと儀式的なアートワークスの渦の中で、平衡感覚がだんだん失われていく。どれだけ世の中解明されても、謎の一つや二つはあって欲しい。23 Skidooの正体は、霞がかったままで残しておきたい。


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