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Underworld - Everything Everything [Artist S-U]


Underworldのライブ映像とライブ音源であるEverything Everythingをはじめて体感したとき、もう普通のバンドのコンサートで盛り上がることはできないだろうなと思いました。起承転結のある曲を、ギター弾きとベース弾きとドラム打ちと歌い手が忠実に再構成していく過程を共有する普通のコンサート。大画面にはメンバーの大写し。つかみのサビで仲良く合唱する。そんな私たちがなじんできた光景とはあまりに違う世界が、Everything Everythingには刻み込まれていた。

認知容量をはるかにオーバーフローする、強烈にフラッシングするイメージの洪水。延々と反復され、空に向かって打ち放たれる文章にならない断片的なコトバ。人間ではなく機械が支配する無機質なステージ。そしてすべてを支配するといわんばかりに圧倒的な存在感で打ち鳴らされるビート。「ライブ」の概念がガラガラと壊れていくとともに、全く新しいエンタテインメントの体感のあり方を打ち立てた。もしかしてそれは「エンタテインメント」の概念も変えてしまうものだったかもしれない。余裕を持って「楽しむ」のではなく、意識の奥底にまで踏み込まれる強烈な力を感じずにはいられなかった。

テクノをスケーラブル(拡大可能)にしたのは間違いなくUnderworld。頭の中だけでピコピコ鳴っていたサブリミナル・サウンドを、ここまでの規模にまでした。彼らは早くからテクノが持つ怖すぎるポテンシャルに気づいていた。何たって「ラガー!ラガー!ラガー!」と叫べばみんなが狂喜することを知ってしまったのですから(Born Slippy)。自在に神経中枢を刺激し、麻痺させ、覚醒させるすべを知ったUnderworldの、大セラピー・オペレーション。それがEverything Everythingなのです。

さあこちらに腰掛け、ヘッドフォンをかけ、前方のスクリーンを見つめてください。怖がる必要はありません。これから120分間で、あなたの頭脳を隅々まできれいにし、新しい未来を生きる現代人に変えて差し上げましょう・・。


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コメント 4

僕もこのDVDをオーディオマニアの友人の家で5.1chの爆音で初めて聴いた時は、テクノ、デジタルの音の洪水に度肝を抜かれましたね。
Juanitaのイントロからmoanerまで脳内麻薬出っ放しで。
ここまで音の快感をストレートに表現したUnderworldは素晴らしい!
by (2006-08-23 18:33) 

ezsin

plastikmanさん、コメントありがとうございます。
5.1サラウンドはそれは吹っ飛ぶでしょうね。そんな環境で聞けるのが羨ましいです。脳内麻薬が出すぎて泡吹いてしまうような作品。本当にUnderworldはやってくれますよね!
by ezsin (2006-08-24 00:10) 

一度でいいから、生で見てみたいです。夏の野外フェスとかで。(行く体力ないですけど)
by (2006-08-25 23:28) 

ezsin

ありそんさん:同感!ライブは体力と気力と忍耐力がないと行けません。残念ながらどれもなくなっている情けない自分・・。せめてバーチャルにDVDで盛り上がりたい。すぐ座れるし、冷たい飲み物あるし、クーラー効いているし、トイレ行っている間止めておけるし・・
by ezsin (2006-08-26 00:03) 

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