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Band Of Horses - Everything All The Time [Artist A-C]


休みを取って、海に行きました。お盆を過ぎてずっと人も少なくなったビーチ。うるさい音楽のかかっていない海の家を選んで、思い切って座敷を借りました。不思議ですよね。一日1500円はそんなに高いわけではないのに、ビーチで座敷を借りるとなるとすごく贅沢をしているみたいで、何となく後ろめたい気持ちになる。海の家も店じまいモードで、ここにもほとんど人がいなくて、のびのびと過ごせた。東京の街中はあんなに暑いのに、にわか作りのひさしの下を通り抜けていく海風の、なんと涼しいこと。ちょっと贅沢してよかった。シャワーも温水だし。

うるさい有線はかかっていないのに、しっかりとiPodで自分の好きな音楽を聞く。まぶしさに目を細めながら、ひさしの下から眺める白い波頭と遠い地平線。Band Of Horsesは、そんな瞬間にいやみにならない音。

キラキラしたギターアンサンブルに、ハイトーンの打ち震えるボーカル。エコーの効いたアコースティック・メロディック・ロックは、よくも飽きずに聞くよねと言われかねない定番サウンド。それでも聞いてしまう。それでもバンドができてしまう。それでもこういう作品が出てきてしまう。

たぶん作らざるを得ないのだろうと思います。たとえ世の中に何千も似たようなバンドがあっても、自分たちで鳴らさないと気がすまない。もちろん彼らなりの特徴を見出すことはそんなに難しいことではない。Sub Pop伝統の危ういポップロックに、Arcade Fire的ゆらめきを加えた、と評論家的に説明することは可能。でもそれは何だか空しい。そんなことではない気がする。

少ないとは言っても、ビーチには思い思いの人たちが休暇を楽しんでいた。ビーチバレーに歓声を上げる若いグループがいれば、小さな子供を浮き輪に乗せて沖合いに泳いでいくお父さんがいる。パラソルの下でずっと語り合っているカップルがいれば、波打ち際を仲良く歩いていく老夫婦がいる。それぞれの楽しみ方。それぞれが奏でる音楽は少しずつ違う。私のiPodから流れるのは、私のサウンド。Band Of Horsesがとてもパーソナルな音に聞こえた。今ここで自分のためだけに鳴っているサウンド。そう考えると、かけがえのない音に思えた。

何千もバンドがあってもBand Of Horsesは、アコースティック・メロディック・ロックを作り続ける。そして何千何万ものリスナーは、自分のシーンにぴったりのアコースティック・メロディック・ロックを探し出してきて、聴き続ける。これはとても幸福なことなのだと思います。


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