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Busta Rhymes - The Big Bang [Artist P-R]

「熱」と「冷」を感じさせるアルバム。暴力、お金、ニューヨーク、戦争など、テーマはどれも熱い。Bustaのライムもラップも熱い。けれどもサウンドはどこか静かで、音数少ない。女声コーラスは醒めたトーンで冷ややかにフレーズを投げ出す。極端な対比に満ちた作品。

これはBustaのラップ観なのだろうと思う。汗とエネルギーに満ちた側面と、諦めと残酷さに満ちたもうひとつの側面。一筋縄でいかないラップの複雑な世界を彼は見ているのではないか。ほとんどの曲でゲストを迎えているところにも、彼の距離感が伺える。すなわちオレが主役とばかりに前面で脚光を浴びるよりは、多彩なアーティストを出演させることで、シーンの多様性を演出する側に回る(ジャケットからは全く逆のスタンスが見えるところも彼なりの対比と捉えたい)。

熱も冷も持った本作は、凄みを感じさせる。安直にラップの激を期待するところに冷や水を浴びせ、しらけた不感症の世間に爆弾を落とす。この対比がBustaが獲得したラジカリズムの秘密。


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