So-net無料ブログ作成
検索選択

The Mars Volta - Amputechture [Artist M-O]


強力。マッド・サイエンティストが、ハードロックとプログレとフリー・ジャズを混ぜてBoom!と産み出してしまったフランケンシュタインのようなもの。七変化するサウンドですが、根底にあるのは抑えが効かない怒涛のエネルギーの塊。特にフリーキーに飛び回るサキソフォンが気持ちよい。ハードロックの様式、プログレの様式を次々なぎ倒しながら、再びそこに戻ってくる抜けられない循環。Tetragrammatonの17分に及ぶ狂乱を耳にしていると、これは快感なのか不快感なのか、だんだんわからなくなってくる。

ロックの前線では常に「語られること」から逃れるように進化してきた。「これは○○」と捉えられてしまった時点でエッジを失い、大衆に消費され尽くされていく。現状では飽き足らない何かを抱えたアーティスト達は、次々に新たな「語られない」地平を目指して冒険を繰り返してきた。しかし現代において、語られない音楽は非常に少ない。「わけがわからない」もひとつのカテゴリーとしてくくられてしまう澄ました世界にあって、エッジを効かせ続けるのは至難の業。Mars Voltaの勢いには、そんなジレンマから抜け出そうとする意思が見て取れる。所詮これも語られてしまう、という半ば自棄な気持ちを含めて、すごく健康的で潔いアプローチだと思います。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。