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The Byrds - Mr. Tambourine Man [Artist A-C]

ずっと気になるバンドでした。なかなかフェイバレットとして挙げる人はいないけれども、無視する人も少ない。一方で、Bob Dylanの偉大な陰に、時には隠れ、時には引きずられ、正当な評価をされていないところがある。それが過大評価なのか過小評価なのかも定まっていない。Stone Rosesが出てきた80年代後半に騒がれましたが、改めて聞いてみて、良くも悪くも似ていない。本質的なところも、音の感触のところも。ようするにつかめそうでつかみきれない。

何というか「隙間にはまってしまったバンド」だと思うのです。きれいなメロディときらびやかなギターサウンドと調和の取れたコーラス。サウンドは疑う余地なくポップなのですが、なぜかポップとして扱われない。確かにBeatlesやBeach Boysのような明快な個性がなく、Bob Dylanのようなアクの強さもなく、60年代当時のシーンでそれなりのステータスを勝ち取るのは難しいところがあった。しかしその後、様々なリバイバルがもてはやされる中で、もっとブレークしてもいいはずなのに、いつもブームは彼らのそばを通り抜けてほかのところに行ってしまった。ぶくぶくと埋もれてしまった。なんとも不運なバンドだなあ、と思います。

その代わりにといっては何ですが、「手つかずのかがやき」を持つようになった。本作は、表題作の知名度と普及度は別として、聞いたことありそうで聞いたことがない印象を与える。古そうで新しい。多くのリスナーに、ちょっとしたサプライズを与えるサウンドになっている。筆者も、たまーになんとなく聞いてみたくなる。BeatlesやBeach Boysではなくて、Byrdsを聞きたくなる。聞くとなぜか時代や背景をきれいに忘れて、そのまま楽しい楽曲の輪の中に入り込める。この「たまーに」の感覚が良くも悪くもThe Byrdsの持ち味であり、隙間にはまってしまったバンドの、誇っていい勲章なのだと思います。


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nicola

たま〜に聴きます。
凄く好きなわけじゃないのにCDもお皿も持ってるし。。
何故かiTunesの再生回数も多いです(笑)
それにどこかで流れてるとつい耳をそばだてちゃうバンドでもあるかも。。
by nicola (2006-09-22 01:32) 

gag_hiyokko

Byrdsはかなり好きなバンドなのだが、ezsinさんのおっしゃる「手つかずのかがやき」...うん、それだ。
同世代のバンドだと、The La'sあたりにもそんな印象を持っております。
そういえば今月のUNCUTで読んだのだが、Mr.Tambourine ManってRoger McGuinn以外の演奏は使われていないらしい。これは有名な話?
by gag_hiyokko (2006-09-23 07:29) 

ezsin

nicolaさん:ごめんなさい。たまーにじゃあまりに失礼だったかもしれませんね。よく考えたら私もBeach Boysよりは、はるかによく聞いている。iTunesライブラリにこっそりと入れておいて、ひそかに味わう楽しみなのかも。「あっByrdsだ」と誰かに気づいてもらいたいんでしょうね、流している人も。その気持ちよくわかる。目が合ってニヤッとするとこまで想像できちゃう。
by ezsin (2006-09-23 18:29) 

ezsin

gag_hiyokkoさん:かなりお好きなバンドをちょっといいすぎちゃったかも。
でもLa's!そうですね!すごくいいんだけど、こうして誰かが言ってくれるまですっかり忘れてしまっているという・・(苦笑)。ネタ頂かせてもらいます(苦苦笑)
Uncutの話はまったく知りませんでした。しかしデビュー作の冒頭を飾る、しかもBob Dylanナンバーを演るのにバンドの音を使わないとは唖然ですね~。
by ezsin (2006-09-23 18:38) 

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