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Madeleine Peyroux - Half The Perfect World [Artist P-R]

こうして正攻法でしっかりと歌われると、雰囲気重視のラウンジ系の作品はとたんに色あせてしまいます。もちろんジャジーなサウンドは幅があってよく、どれもこれも正統派である必要はありません。しかしMadeleineの本作のように、本格的なよそいを持ちながら、肩肘張らず、さりげなくTom Waits、Leonard Cohen、Joni Mitchellといった小粋な選曲でクールなアルバムを作られてしまうと、ぐうの音も出ない。これぞ現代最上のラウンジ・ミュージック。

Billie Holidayの表情。技巧に走るよりも、内面からほとばしる深みを持ったあの歌い方。Madeleineはその表情を借りてくる。ただBillieほどの深さはない。むしろ必要としていない。時代は変わっている。軽やかに、しかしチープにならずに、上手に、しかし小難しくならずに歌わなければならない。Madeleineはきっと意識せずに、さらりとそれをこなしている。意識しないところが本物の証です。

しかしとろけるようにやわらかい。Once In A Whileのストリングスの入り方も、感心するほど抑制が効き、品格を微塵も壊さない。Half The Perfect World(完璧な世界の片半分)。これで十分完璧ではないの、Peyrouxさん?それでも「半分よ」と謙遜するくらいにとどめているところが、この作品を素敵に輝かせている秘密です。


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コメント 2

kazz1200

初めまして、トラックバックさせていただきました。
この人の膨らみのある暖かいヴォーカル、良いですね。あまりの素敵なジャケットにCD屋さんでおもわずジャケ買いしてしまったんですが、当たりでした。

今後ともよろしくお願いします。
by kazz1200 (2006-11-27 23:42) 

ezsin

TBありがとうございます。
美しいジャケットどおりの内容ですよね。なかなかこういう歌い手さんはいません。
こちらこそよろしくお願いします。
by ezsin (2006-11-28 07:32) 

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