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The Mountain Goats - Get Lonely [Artist M-O]

インディアナ出身のソングライターJohn Darnielleのプロジェクト。様々な人たちがメンバーとして、あるいはコラボレーターとして関わり、活動は既に10年以上。現在は、Peter Hughesとのデュオの編成。ここ数年は4ADレーベルから作品を発表しています。

本作は止まったような錯覚を与えます。音楽は鳴っているのですが、時間が動かない。Johnのつぶやくような、すぐそばで語りかけるような静かな歌声が、止まった歌詞を歌い継いでいく。
「家を出る、雑踏に入る、快適を求める、独りになる(Get Lonely)。」
「大丈夫かいと聞かれても、よくわからない。ハイウェイのそばでセージが生えている(Wild Sage)。」
事実を見つめ、事実を言葉にする。それも感情のまわりにあって、感情にまとわりつかないぎりぎりの無関係のことを歌にする。見つめる視点は当事者感覚がなく、別の世界からじっと観察しているような印象を与える。だから時が止まったように感じるのでしょう。

ギターとピアノとストリングスも、精緻で静かなアンサンブルを奏でる。フォークとロックとところどころにポップな細工を施したアコースティックなサウンドは、アルファ波をどんどん増幅させていく。

全てが波紋ひとつ生じない静かな湖面のよう。ときどきそよ風が吹いて木の葉の擦れる音がするけれども、森の奥深く、山の奥深く、ここだけの世界を感じさせる音楽。じっと耳をそばだてているうちに時間を忘れる。時間が止まっているので、時間を忘れてしまう。そういえばMountain Goat(野生羊)って険しい山の斜面で、じっとしているイメージがありますよね。


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peyto

ピアノの音色に惹かれ、この曲を聴いてみました。
And when somebody asks if I'm ok I don't know what to say
その部分に共感を覚えました。癒されるようで、実は奥深いことを考えさせられてしまう、私にとってそんな詩です。
by peyto (2007-02-16 23:09) 

ezsin

peytoさんコメントありがとうございます。
霧がかったピアノの音色が美しいですよね。
簡単な歌詞ですが、ご指摘のように深い意味がこもっているのかもしれませんね。okって簡単に言えることばじゃないなと教えられます。
by ezsin (2007-02-17 18:06) 

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