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Janet Jackson - 20 Years Old [Artist J-L]

Jackson兄弟はみなそうなのですが、「濃い」。ポップのクオリティは非常に高いのですが、過剰といいたくなるほどいろいろな要素を詰め込む傾向がある。ヒップホップからR&Bからポップまで、あちこち手を出してすべてをものにしようとする。その旺盛な探究心と健全な欲はエンタティナーの資質としては大切なのですが、時に聞き手に過大な重荷を与えてしまう。ちょっとそこまで無理しなくても間に合ってます、みたいな。顔をぐしゃぐしゃになるまで成形しなくても、十分あなたの才能はわかります、といってあげたくなる。

20年の時の重みをタイトルにしたJanetの本作は、その点、肩の力が抜けている。ポップクイーンとして高みに上りたいという目標に向かってひた走ってきた彼女が、ここでふと立ち止まって、自分の足元を見つめる。あれもこれもと言わずに、自分のいちばんの魅力である、ちょっとソウル寄りのセクシーで甘めのポップに徹している。中盤から終盤にかけてしっとりしたバラードとミディアムテンポで構成された本作からは、だから初めて、等身大の彼女が透けて見える。ああ、こういうやわらかいポップソングをやるのがいちばん楽しいのだろうな、いちばんやりたいことなんだろうな、と思える。そういう風に聞き手に思わせる余裕を与えることも、パフォーマーの大事な役割なのだなと、妙なところに感心させられる、熟練の一枚。


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