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Paul Hardcastle - Jazzmasters V [Artist G-I]

Hardcastleの名前にピンと来る人は、ダンスポップのヒット曲「19」を思い浮かべるはず。もっとも最近の活動として今作のような、ジャズ系のダンス・ラウンジ・サウンドのクリエイターとしての認知もだいぶ定着していますが。「またか」といえなくもない、同系のサウンドですが、申し訳ありません、筆者のニーズとしては最近とても高い。何でだろうと考えてみました。

本作を「ジャズ」と呼ぶにはやはり気が引ける。「こんなものジャズといえるか!」というコアなリスナーのお叱りを受けそうだからです。雰囲気重視の軽率な感じがどうしても否めない。その目的はわかっていても、容易に受け入れがたい感覚はよくわかります。

細かい議論はさておき、早い話が、ジャズといわなければいい。何でもいいのですが、とりあえず「ジャジ(jazzi)」としておきましょう。ジャグジー(jacuzzi)からの造語です。まるでジャグジーに浸かっているかのような気持ちよさがあるからです。さてジャジの気持ちよさは、泡噴射のリズムとマッサージ効果。Paul Hardcastleは、もともと「19」でダンスリズムのマッサージテクニックを持っているので、実にうまい。ところどころ、テクノビートを借り、ブルージーなギターをまぶすなど、つぼを突いてくる。これは演奏テクだとか、インプロの背景にある精神性だとかは次元が違うのです。

ではなんでジャズではなくジャジのニーズが高いのだろう。単純に疲れているからなのでしょうか。ゆったりマッサージを求めているからなのでしょうか。もしかしてそうかもしれません。でもちょっと違う気もする。ジャジに未開拓のエリアが見えなくもない。すなわちスローでアダルトで、硬くもなく、軽くもない。まだ手探りなのですが、もう一歩先に新しい大人のジャンルが開けそうな予感がする。うまく言えませんが、ちょうど従来の「エコ」や「ヘルシー」の概念の先に、どこか違う「LOHAS」という概念が生まれたように。

本作がその答えだとは正直思いませんが、LOHAS的な新しい価値への期待感がこういう音楽に向かわせているのだと思います。手がかりは10分に及ぶWorld In Action。テクノっぽく、ジャズっぽく、アンビエントっぽく、ラウンジっぽい。うまく表現が見つからない何か。この先に何かが開かれることに、ちょっと期待してみたいと思います。


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