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John Cale & Terry Riley - Church Of Anthrax [Artist A-C]

Terry Rileyは現代音楽寄りのミニマル・ミュージックの作曲家/演奏家。「ド」の音だけをずっと鳴らし続ける「In C」など、理論的なアプローチを重視する人。一方のJohn Caleは、あの伝説的なバンドVelvet Undergroundで、キーボード、バイオリンなどを常識を超えてエキセントリックに鳴らしていたアバンギャルド・ロックのアーティスト。両者の不思議な競作は、今から35年以上前の作品。

ミニマル・ミュージックとは、パターンの繰り返し、すなわち「反復」の心理的効果と、メロディなどの複雑さではなく、単音や反響などの音響効果を追求する音楽、と要約することができます。本作での基本コンセプトは、ミニマルなアプローチでロックを演ること。もともとVelvetsは、ミニマルな要素をふんだんに持ったバンド(その最たる例が、延々と同じリフが17分間にわたって繰り返されるSister Rayでしょう)なので、意外性はさほどありません。二人が思うままに「反復」と「音響効果」をぶつけ合いながら、とても味わいのあるサウンドを作り上げています。

全体としては、カンタベリー寄りのプログレと、Sister Ray的混沌が合わさった感じですが、聞きにくさはない。むしろミニマルとかしこまるほど厳密ではなく、インプロやメロディをふんだんに活用して、フレキシブルでフリーな世界を謳歌している。John Caleらしい背筋の凍るフォークロックナンバーのThe Soul Of Patrick Lee以外はインストメンタル。9分のタイトル曲、8分のThe Halls Of Mirrors In The Palace At Versailles、11分のIdes Of Marchなど、ほとんどが長尺。特に左右のチャネルに分かれてピアノとドラムスをたたき付け合うIdes Of Marchが圧巻。2つの音の流れが、ばらばらになったり、溶け合ったりのサイクルが繰り返されていき、徐々にひとつの塊に昇華していくさまは、どんなロックやジャズとも違ったスリルを与えてくれる。隠れた名盤として太鼓判を押したい作品です。


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