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Get Cape Wear Cape Fly - Chronicles Of A Bohemian Teenager [Artist G-I]

EssexにあるSouthendは、ロンドンから日帰りができるちょっとした海辺のリゾート。海に長く突き出た桟橋(Pier)が有名。ここで日向ぼっこをしたり、アイスクリームを食べたりする。日本でいえば江の島ですね。海に張り出した感じも、近場のエクスカーションの感じも。大げさに出かけるわけではなく、平日の疲れを癒したり、恋に失敗したりしたときにフラッと出かける。身近なだけに、記憶のひだに染み込んでいる。

もうずいぶん昔のことですが、昼間が面白くないと、レンタカーをして友達を呼び出して、よくドライブをしました。夜の11時ごろに出て、山中湖まで5~6時間かけて走る。眠気でハイになっている中、真っ暗な山道をふらふら走っては、意味もなく大笑いをする。黄色い中央車線がくねくねしているのか、自分の頭がくねくねしているのか、だんだんわからなくなってくる。夜が明けるころには、決まって江の島あたりに出て、海を見た。デニーズの駐車場に入って2~3時間仮眠して、パンケーキ・セットを食べた。

Get Cape. Wear Cape. FlyことSam DuckworthはSouthend出身のオルタナ・フォークトロニカ(フォーク+エレクトロニカ)ミュージシャン。ウェブサイトには、そんな地元のシークレットギグ(ストリートライブ)のビデオがアップされていますが、記憶に染み込む音楽が紡がれているのがよくわかります。ギター一本と無造作に立てられたマイク一本。すぐ目と鼻の先に君がいる。さざなみのような弦の響きと、ビューという海風のようなボーカル。Pierで感じる開放と悲哀そのもののような、どこか懐かしい音。

ベッドルーム・レコーディングのデビュー作は、内省的ですが閉じていない。繋がったり切れたり、がテーマ。赤い糸が町中の若者に繋がっている表題曲のPV。「おかあさんといっしょ」的なセットの中で、子供達とドラッグ・ジャンキーが、ひとつのソファーに集まってくるI-SpyのPV。アコースティックで、エモーショナルなサウンドは、それでも明日の方向を向いている。きっと多くの人が病みつきになるサウンド。さっきから筆者のプレーヤーは止まりません。

Southend-江の島症候群。それは誰しも経験するボヘミアン的な戯れ。ただの逃避行だとわかっているし、また戻ってくることもわかっている。本当にボヘミアンになるつもりがないことも、何も解決しないこともわかっている。それでも僕達は真っ暗な夜道に走り出していかざるを得ないし、小さな聴衆の前に立って歌わざるを得ないし、小さなアーティストの歌にしがみつかざるを得ない。そんなことを繰り返してしか、毎日をやり過ごしていけないことをわかってしまっているから。


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