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The Be Good Tanyas - Hello Love [Artist A-C]

カナダ・バンクーバーの女性3人組。レトロなフォーク、カントリー、ブルーグラス(!)。まったり、ゆっくり、超弛緩系サウンド。旅する詩人の歌から拝借したというゆるいバンドネーム。聞き取れないほどゆるゆるのメインボーカル。ディズニーランドのミッキーマウスレビューかと聞き間違う牧歌的なコーラス。形の崩れまくったヘタウマなブルース。Dodge Van(米国ブランドの大型バン)に揺られてバーや小さい会場を点々とする地道なツアー。それでもUKまでカバーされている秘かな人気。どれをとっても本ブログにぴったりのスーパー・マイナーお勧めグループです(苦笑)。

いつもそうですが、単純なレトロ・ローカル・サウンドではありません。若者の行動にいちいち眉をひそめる保守的なじいちゃんばあちゃんが半分居眠りをしながら聞く音楽ではありません。音の一つ一つの響きが大切にされ、ジャンルのルールに安住することなく歌の表現を高めようとする意思が伝わってくる。FosterのOh! Susannaなどの伝統曲を取り上げる一方、本作では、PrinceのWhen Doves Cryをカバーしている。シンプルにアレンジされた彼女らのバージョンはもちろんすばらしい出来ですが、本作の評価がこの曲に引きずられるわけではないことを強調しておきたい。Princeはむしろおまけといっていいほど、ほかの曲のしみじみ感はたまらない魅力を発しています。

正直言って、本作のようなすばらしい作品と、愛すべきキャラクターのグループを「発見」した喜びと興奮が半分以上かもしれません。もしかして取り立てて大騒ぎするような作品ではないのかもしれません。それでもこうしたささやかな支持を表明できることが無性にうれしい。決して大きなウェーブを起こすような影響力はありませんが、そんなことがひとつも気にならない。小さな美しさを謙虚に愛でる心を呼び覚ましてくれる音楽です。

ピアノと簡単なストリングスのアレンジの上で、ささやくように歌われるSong For R。今年聞いた中でもっとも純で透明な曲かもしれません。


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