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The Grid - 456 [Artist G-I]

The Grid:80年代のエレクトロ・ポップ・バンドSoft CellのDave BallとRichard Norrisによる90年代のテクノ・ポップ・ユニット。この時代のテクノはまだ平和で、比較的穏やかなビートにメロディックなサウンドコラージュを乗せるといった感じ。そんな中でThe Gridはちょっと異質だった。

のっけから音楽についての薀蓄を垂れるボイスサンプリングはSun Ra(確かこのしばらく後に他界)。Robert FrippがFrippertronicsなる彼独特のテープ・エフェクトを駆使したり、ギュインギュインのソロを聞かせてしているし、サックス/オーボエはRoxy MusicのAndy Mackayだったりする。そのほかDagmar KrauseやZodiac Mindwarpなど、この時代を知る人にとっては、何だか妙な人たちを呼んでいるなあ、というのが一目瞭然のゲスト陣。

テクノがどこに向かうのか。テクノって何なのか。そんな壮大な実験を多彩なミュージシャン達とともにやってしまおう。いやいや、お堅くかしこまるわけではない。プログレ、エレポップ、ホワイトファンク。何でもあり。みんな思い思いの音を持参しての愉快でちょっと猥雑なホームパーティー。

テクノが無機的で機能的で都会的に進化していく前の、つかの間の多様性の実験。この時代の地層にだけきれいに封じ込められているサウンドだけれども、だからこその希少性がある。一瞬「あれっ?」と思わせるエアポケットのような音楽。あなたの音生活をちょっと無次元にしてくれます。


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