So-net無料ブログ作成

Jet - Shine On [Artist J-L]

英国ロックの伝統である身軽さと、米国ロックの伝統であるスケールの大きさをほどよく持ち合わせた豪州のバンド。あまりに安直なこの形容を堂々と体現するのは実は大変なこと。80sリバイバルほど明確に時代を絞るわけではなく、60sから90sにかけての、ロックのもっともジューシーなところをすくい取り、丁寧に純粋培養している。純粋とは、アウト・オブ・デートになった音のおかず(例えば冗長なギターソロや、チープなシンセサウンド)を極力廃し、しっかりしたメロディと、それを最も美しく表現するための最小限のサウンド・プロダクションに徹すること。Jetは、この原則に愚直なほど忠実なバンド。下手をすると特徴が見えず、単に上手なバンドと捉えられかねないところを、あえてそのまま楽曲と演奏力で臨んでいるところが、潔い。

ロック・バンドが目指す道は二つしかない。オンリーワンのオリジナリティを獲得するか、ナンバーワンの力を示すか。「ロック」という音楽表現の本質をつかみ、高品質にそれを再現しつづける技能に長けるJetは、後者を目指す。そのわかりやすい構図の中に自らを置き、一直線に突き進む姿は実にすがすがしい。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 2

Yeah!!!!

今こんなバンドがいると思うと嬉しくなります。あと今回のJETはバラードが凄く良かったように感じました。ezsinさんの表現も毎度ながら本当に素晴らしいですね。

PS ロイド・コールの映像観ましたが凄く気に入りました。時間が無くて観たときにコメントを残せなかったので、代わりにここに書かせて頂きます。
by Yeah!!!! (2006-10-28 23:38) 

ezsin

ストレートにやって人の心を打つのがとても難しい時代に、胸を躍らせてくれる貴重なバンドですね。
キャッチーな曲を無意識に期待しながら、バラードでほろっとさせてくれました(Shine OnとかOasis顔負けですよね)。このあたりの聞き手の安易な期待をいい意味で裏切ってくれるのも嬉しいです。

Lloyd Cole気に入っていただいて、まるで身内のように嬉しいです(おいおい)。歌詞を間違えるのはここのところ増えてるんですけど・・
by ezsin (2006-10-29 22:39) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0