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The Magic Numbers - Those The Brokes [Artist M-O]


小気味よい回転音を上げるスクーターのようなギターの響き。いつでも走り出せるよ。ちょっとでこぼこしてカーブも多いけれども、さわやかな向かい風を受けてどことはなしに出かける。そんな浮き立つ気持にさせるThe Magic Numbersのセカンド。

Stodart兄妹、Gannon兄妹。仲良く2 by 2の4人組。たぶんスクーターのハンドルを握るのはお兄ちゃんで、後ろにしがみついているのが妹。みんなでコーラスをハモるとちょっとした家族の肖像が浮かび上がる(ドラムスのSeanだけは歌わないみたいだけど)。

Romeoのややハスキーな声が、フォーキーでソフトなサウンドに少し強めのアクセントを加えている。もちろんごつごつのオルタナ・テイストではないですが、聞きやすさに甘んじないインディペンデントらしさを主張する。ヨーロッパの町並みを思わせるアコーデオンとストリングスの調べの中で、各パートがかわるがわるフレーズを掛け合うBoyなどは、白昼夢的な甘さと怖さを備えていてハッとする。バラード・ナンバーUndecidedのロックとソウルが融合したような豊かな表現力には思わず引き込まれる。

決して急ぎすぎず、ところどころ見晴らしのいい丘の上で休んで木々の色の変化を眺める。Slow DownやMost Of The TimeやAll I Seeなどのミッド~スロー・ナンバー。Bob Dylanが40才くらい若返ってこれからキャリアを駆け上がろうとしているかのようなGoodnight。60~70年代的なぬくもり感を、現代風の軽めのロック・ナンバーに仕上げる手腕は、数多のバンドの中でも目立つ個性。マイペースに自分達の音を作り上げようとする姿勢が伝わる堅実で謙虚なアルバム。ずっと突っ張っていたけど、たまには実家にハガキでも送ろうか、という気持にさせるアルバム。


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