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Susumu Yokota - Sakura [Artist V-Z]

テクノ/ハウス系の作品が多いSusumu Yokotaですが、本作は完全なアンビエント。しかもタイトルが示すようにテーマはそのものずばり「日本」。彼なりの視点で描く日本性は、リズムではなく、むしろ「空」といってもよいような静寂の世界。SakuやHagoromoが奏でるのは、音よりも音の背後にある「無音」。音を聞くことで音のない空間を意識する。この一歩踏み込んだ五感の認知力が、私たちの文化の本質なのかもしれない。

今、上海にいます。台湾や中国や韓国やシンガポールの人たちとの交流会のようなものに参加している。デザインや広告などの考え方を意見交換する中で見えてくるのは、言葉にできないほど繊細で間接的で奥ゆかしい日本的なもの。自己主張しないことで自己主張する私たちは、周りからは奇異に見られながらも、有無を言わせぬ存在感を持っている。明快さ・即効性の流れの中で、どんどん追い詰められる奥ゆかしさ。グローバルに負けないように意地になる一方で、ふっと我に返ることも必要。Sakuraはその大切さを教えてくれる。


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コメント 2

遅ればせながら、1周年おめでとうございます!
試聴してみましたが、もしヘッドフォンで聴いていたら、どんどん音の中に埋没していくのではないかと思いました。
音を知らないまま、文章から先に楽しませて頂いている場合が、かなり多いですが、いつも読み応えがあります。
by (2006-11-28 18:53) 

ezsin

ありがとうございます!
ありそんさんを初めとした良きリーダーのみなさんの支えの中でやってこれました。何となくそのままの流れで続けています(笑)。
ちょうど海外出張と重なって、出張中に更新するのはやっぱり辛い。内容がちょっとおろそかになっているはご了承ください。

実は音を知らなくても読んでもらえるのを理想としているんです。所詮文章なので、文章だけでも読んでもらえたらうれしい。もちろん音楽を知っていたらもっと喜んでもらえるようにはしたいですが。

何で文章だけなんだろうと自分でも思うんですけど、きっと言葉がコミュニケーションの基本って感じがまだ自分の中にあるのかも。もちろんそれ以外の方法を否定しているわけでは全くないのですが、何となく自分は言葉にこだわりたい。言葉の本当の力みたいなものを見届けたい、みたいなところがあります。言葉が足りていないことも十分自覚しながら、言葉を掴み取ろうと悪戦苦闘することで少しでも良くならないかなあ、自分も、周りとの関係も、みたいな感じ。

なんだか変なことを書いてしまいましたが、これからもどうぞよろしくお願いします。
by ezsin (2006-11-28 19:23) 

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