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Massive Attack - Mezzanine [Artist M-O]


「メザニン:前にも後ろにも分裂症が待ちかまえる病んだ精神状態。昨日も明日も絶望が横たわる世界」
ここで鳴らされる音はひたすらに重い。ずしりと生と死の重さそのものの質量感がある。冒頭Angelの地響きのようなベースはそれでも生命のうねりを感じさせる。

1998年、ちょうどこのアルバムが発売されたとき、会社の同僚のおじさんが亡くなりました。朝、家の前で洗車をしている最中に倒れてそのまま。よくお昼を食べながら話をしていた人だったので、一瞬時間が止まってしまった。自分が歩いている生活の道に突然ぽっかりと底の見えない落とし穴ができたような。

お葬式の席で死に接するとき、どんな音楽も不謹慎だったりしますが、頭の中はずっとMezzanineが鳴っていた。哀しくもない、驚きもない、恐怖もない、ボーっとした感じ。ただ漆黒の闇の中でズシンズシンとビートが打ち続けていた。

そんな個人的経験の中でかなり歪曲されて位置づけられてしまったMassive Attackですが、根底に流れるテーマは共通していたと思う。Inertia Creepsなどは、ダンスチューンと捉えてもいいくらいですが、マシンガンを空に向けて炎の周りを駆け巡っているかのよう。Teardropsは途方もなく美しいですが、涙が枯れたあとの最後の祈りのように切ない。

中二階。結局ここからあとにも先にも動けないでいる自分がいます。


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コメント 2

トラックバックありがとうございました。私の方からも送らせて頂きました。なんだか、色々考えてしまいました。月日を経ても、決して埋まることのない穴もあるのだと思っています。人は究極に悲しい時には、現実感を感じられないのだと思います。
by (2006-12-04 20:22) 

ezsin

Mezzanineみたいな重量級のアルバムはそうそうないと思います。いろんな意味で究極をいっている作品かもしれませんね。
by ezsin (2006-12-04 21:22) 

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