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The Jesus And Mary Chain - Honey's Dead [Artist J-L]


アルバムが出るたびに、反射的に手が伸び、無意識で購入し、夢遊病者のようにその音の中をさまよう。ジザメリとの付き合いを振り返るとそんな感じだった。何を聞いていたのかよくわからない。デビューアルバムのPsychocandyで、ある種の病気に感染してからは逃れられないでいる。病名は、Psychocandy。なんと言いえている名前だろう。精神が破綻した甘美な状態。彼らの音楽に接するとき、批評精神はおろか、正常な平衡感覚すら失う。失う先にある、無意識の無重力空間の気持ちよさ。これを知ってしまったら、もはやもとには戻れない。

さてどのアルバムを選ぼうかと思っても、思考が働かない。次々にアルバムを聞いていっても、はっきり言って違いがわからない。いや掴もうとしても、意識がついていかない。粘っこく、ざらざらして、たるんでいて、どろっとしている。半分ノイズの塵と化したロックンロールポップの生き物が頭の中を這いずり回ると、カラダ中がビリビリしてくる。

Honey's Dead。「はちみつのような(Just Like Honey)」快楽を宣言してデビューした彼らは、ここではかわいい彼女(honey)も、はちみつ化した脳も、死の快楽の渦の中に放り込んでしまう。もちろんポーズではあるけれども、そのポーズに気軽に乗れてしまうくらいによくできたサウンド。さっきから延々とプレーヤーが止まらない。

クリスマスは言うまでもなく、イエス(Jesus)の誕生を祝うお祭り。このイベント自体が壮大なポーズではないか。キリスト教的メタファーも、恋人達の戯れも、プレゼント狂想曲も、私たちの精神状態のゆらぎ。はちみつのビンの中に閉じ込められてしまったミツバチのように、私達は快楽の中で無批判に溺れている。Jesus And Mary Chainは、そんなミツバチにとってのはちみつそのものなのです。


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