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Simply Red - Picture Book [Artist S-U]

Mick Hucknallはとても特徴のある声をしています。高音に少し中低音が混じり、ゆらゆらしたビブラートがかかる。男声寄りだけれども、ユニセックスな中庸感がある。その声で歌われると、ソウルはソウルでなくなり、ポップもポップでなくなる。Simply Redとしか形容できない独特のサウンドになる。ここでSimplyとは、「単なる」というだけでなく、「単純に」「純粋に」などの意味も持ちます。要するにとても突き詰められたピュアな感じがあります。

ずっと今でも活動を続けているバンドですが、変わらない。メンバーが入れ替わっても、Mickの声が変わらないからです。これはもうピーターパンです。The CureのRobert Smithも年を取らない少年ですが、彼の場合は「少年」という人間らしさや生々しさがあります。Mick Hucknallには、もっとピーターパンに近い、人間っぽさをスーッと抜いてしまった後のさらさらした印象を受けます。

おとぎ話の中だけにいる架空のキャラクター。Mickの声はカラダの主がいないかのように、永遠に歌の中だけで鳴っている。だからこのデビュー作を聞いても、時代の流れをまるで感じない。いつでも新鮮なままのキャラクターが歌の中から飛び出してくる。まさにHolding Back The Years-年月の流れをとめてしまっているのです。

考えてみれば本作のタイトルはPicture Book(絵本)です。ジャケットにも、Mickは人としてではなく、「絵」として描かれている。

ピーターパンってこんな声をしているのかもしれませんね。


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deacon_blue

☆ こんにちは。Mick Hucknallは意外とモテ男だそうで,90年代の英国のショウビズでは,けっこうな浮名を流していたようです(残念ながら確認してはおりません)。あたしはシングル盤中心のコンピを一枚持っていており,たまに聴いています。「Holding Back The Years」のような静謐な曲から「Stars」みたいなやけっこう印象的なデビュー曲までいろんなタイプの曲を歌っていますね。
by deacon_blue (2007-01-12 23:47) 

ezsin

deacon_blueさん、こんにちは。
そりゃあピータパンですから、モテるでしょう!(笑)
Holding Back The Yearsは名曲ですよね。
他にCole PorterのE'vrytime We Say GoodbyeやStylisticsのYou Make Me Feel Brand Newなどのカバーもとても好きです。本当にいろんなタイプのいい歌がありますよね。私も同じようにたまに取り出して聞いて和んでます。
by ezsin (2007-01-13 00:01) 

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