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I Am Robot And Proud - The Electricity In Your House Wants To Sing [Artist G-I]


もうかれこれ一年半ほど、近くのケーキ屋さんのお手伝いをしています。小さなお店ですが、知る人ぞ知る評判のお店で、県のウォーカー誌のベスト5に選ばれたりしています。お店のオーナーのパティシエに頼まれて、筆者はホームーページの作成と管理、ポップや写真などのアートワークをやっています。特にプロでもなんでもないので、お金のためではなく、好きでやっています。

今のシーズンはチョコレートです。一年でいちばん大変なクリスマスが終わり、バレンタインに向けて品揃えを充実させている最中。このお店でもたくさんトリュフを用意しています。どれもおいしい。超一級の高級品ではありませんが、ブランド品にない素朴な味わいがある。動物を型どったタイプもあるのですが、手作りらしく、顔の表情はばらばら、というよりはっきり言っていびつでアグリーだったりする。

子供のおやつにしては値段が高いし、かといって今流行の「自分へのちょっとしたご褒美」としてはあんまりかわいくない。でもこの動物トリュフ、よく売れるんです。「まあ」とか「あら」とか言いながら、何かに引き寄せられるようにみなさん買っていかれるんですね。確かにただのトリュフじゃない、じっと見ていると。じんわり暖かくなるような。舌の上での甘さだけでなくて、心の糖度を上げてくれるような。お菓子って深いなあと思います。

I Am Robot And Proudはカナダ在住のShaw-Han Liemのプロジェクト。まったりエレクトロ・フォーク・インストルメンタル。チャイムや木琴を思わせる柔らかい音は、綿で包んだよう。ポロリポロリとつむがれていく綿玉のビーズの連なりは、聞き手を刺激しすぎず、無関心すぎず、やさしくからだの回りを転がっていく。聞いていると思わず「まあ」とか「あら」とか口にしてしまう。そう、動物トリュフと同じ。ついつい聞いてしまうんです。

この秘密を解き明かすのはなかなか難しい。少しオリエンタルな要素が異国情緒を刺激し、旅立つ気分を助長させるのだとか、控えめなメロディが打楽器系の音色にちょうどよいのだとか、いろいろ説明することはできます。でもここは平易にShaw-Hanの人柄かなあと言ってみたくなる。打楽器電子音も、変な顔をしたトリュフも、人柄がよくないと作れないのです。

小さなケーキ屋さんにとって事業をしていくのは大変です。いろんな業者さんと取引がありますが、世知辛い関係がほとんど。そんな中でお金に無頓着でぽわーんとしている筆者は、気が許せるのでしょう。パティシエさんはいろんなことを話してくれて、ときどき相談を持ちかけてきたりします。あんまりしゃべると怒られてしまいますが、長年の夢だった、大切な常連さんだけを招待するプライベート・カフェみたいなものをいよいよはじめることを、この前こっそり教えてくれました。

いいなあ。おしゃれで落ち着いた空間で、パティシエの心のこもったケーキと紅茶のもてなしを受ける。きっとたくさん変な顔をした動物たちがテーブルで迎えてくれるのでしょう。私にぜひ音楽を担当させてください。小さめの音量でI Am Robot And Proudをかけると、ぴったりだと思いますよ。


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チョコレート大好きなので、なんとかして手に入れたい!と思い発見しました。今年のバレンタインは、これに決まりですね。遠いので生ケーキは無理かもですが、他の商品も少しずつ制覇してみたいです。ギフトにしたらほんとに喜ばれそうですね。
試聴してみましたが、ずっと聴いているうちに、昔よく見ていた「日曜美術館」で前衛的な作品のバックで流れていそうだと思いました。ezsinさんサウンドプロデュースとなれば、いっそうおしゃれなプライベート・カフェ空間が生まれることでしょうね。
by (2007-01-17 20:15) 

ezsin

あら~それはそれはありがとうございます!
そんなお手数をおかけするならすぐにリンクをお教えしたのですが・・。
何せ秘密をもらしちゃったので控えめにしてました。
お店には内緒にしててくださいね(笑)。
ロールはお薦めかも。な~んてありそんさんのお好みに合うかどうかはちょっと自信ないです。一度試していただいて「・・・」だったら無理にはお薦めしません。なにせ田舎のお店ですから(苦笑)。

そうそう、日曜美術館のバックで流れているようなところがありますね。変な話ですが、知り合いに美術館の学芸員がいますが、音楽の嗜好がかなりマニアック(現代音楽とシャンソンが同列で語られるみたいな・・)で妙に納得してしまいました。

でも空間のサウンドプロデュースってやってみたいですね~。
by ezsin (2007-01-17 23:45) 

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