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Boogaloo Joe Jones - The Mindbender/My Fire [Artist J-L]

Prestigeレーベルの初期2枚のセット版。
オリジナルのタイトルは「Introducing The Psychedelic Soul Jazz Guitar Of Joe Jones」。なんやそのままやんけ。2枚目が「More Of The Psychedelic Soul Jazz Guitar Of Joe Jones」。いったいこの人はどういう扱いを受けていたのだろう。くどくどと安直な音楽スタイルと名前を連呼され、さぞかし閉口していたに違いありません。

オリジナル盤のライナーノーツがまたひどい。ライターとJoe Jonesとの電話のやり取りをそのまま載せている。
「やあ、いま君のPrestige盤のライナーを書いているんだけどさ、Joe Jonesって誰なんだい?」
「まだわからないね。でもぼちぼちわかってきたよ」
「なんでミュージシャンになったの?」
「おじさんがみんなギター弾きだったんだ。(中略)。最初のギターは3本しか弦がなかったね」
「ちゃんと楽器習ったことあるの?」
「いいや、独学だよ。今も勉強中」

おいおい、ばかにしているのか、このライター?。ちゃんと仕事しろよお。チョー安直なライターとしゃべりながら、JJは涙していたに違いありません。

ほとんど迫害に近い扱いの中で発表されたこれらの作品群は、今ではAcid Jazzのはしりとして一定の評価を受けています。しかし当時はPrestigeの中でも、世間一般でもまったく相手にされなかった。60年代後半、サイケ全盛の中で、ジャズからのアプローチを模索していたのでしょうが、レコード会社の困惑ぶりが伝わってきます。

曲のテーマの雰囲気だけをすくい取り、端正なフレージングに置き換えていく素朴な演奏。饒舌でも活発でもない飄々としたサウンドは、確かに当時の価値観では計れない。ぜいたくが過剰と感じられ、熱気がむさくるしいと感じられるようになったポストバブルに至って、ようやく私達は彼の感性を理解できるようになった。

ソウルナンバーからDoorsのLight My Fireまで。ジャズ、ロック、ソウル、ブルース、それぞれの持つアクをきれいに抜き、上等のグルーヴで満たした粋な逸品。


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