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The Good The Bad & The Queen - The Good The Bad & The Queen [Artist G-I]

Damon Albarnはブランド・マネジメントがよくわかっている。自分がメインアクトでありながら、「Damon Albarn」名義でアルバムを作らない。作品レベルではGorillaz、あるいは本作のようにThe Good The Bad & The Queen(GBQ)を使いわけている。「Damon Albarn」は「Nestle」や「花王」と同じ冠ブランドの位置づけ。GorillazとGBQはいわばサブブランドの「Oleo」や「アジエンス」に相当するというわけです。

これはとても都合がよい。「メリット」シャンプーのブランドイメージが衰退してくれば、「アジエンス」でてこ入れができる。あるいはサブブランドをうまく使えば、化粧品も食品も工業製品も違和感なく扱うことができる。冠ブランドで商品の品質を保証し、サブブランドで商品そのものの特徴を訴求する。Damonは基本的にこれと同じことをやっているわけです。

Gorillazのパーティー感覚のヒップヒップ、GBQのアコースティックなポップ。どれも彼の多彩な趣味のワン・オブ・ゼム。定形のバンドを作らず好きなことをやる。しかも、毎回自分の名前を掲げて、名前のブランドエクイティを消耗させることも避ける。実に賢い仕組みです。

本作はそれでもかなり地のDamonに近い気がする。ウィットの効かせ方はBlurほどではないですが、その分パーソナルな想いがこもっている。飾らないボーカルと控えめなアレンジ。GBQの看板を掲げながら、本音がちらちらと見え隠れする。すべてが合理的にいかないところに人間味があって、ファンはそんなところにまた惚れたりする。

アイデンティティの持ち方と、作品の位置づけ方は、これからのアーティストの表現スタイルとして、示唆に富むものだと思います。


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