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Sparklehorse - Dreamt For Light Years In The Belly Of A Mountain [Artist S-U]

またやってしまった。人を傷つけたり、怒らせてしまったり。自分でもわかっていながら言ってはいけないことを言ってしまう。してはいけないことをしてしまう。今日も仕事仲間とやりあいながら、「誰もあなたの言うことなんかわかっていないよ」と禁句を口にしてしまった。ふだんからコミュニケーションの不自由さを気にしているその人は、顔を真っ赤にして言葉を失ってしまった。

ああ、なんて自分は馬鹿なんだろうと思っても後の祭り。自責の念に追い詰められるのもいい加減いやになってくる。そもそもコミュニケーションなんて何でとらなければいけないの。もともと不可能なことをしようとしているんじゃないのかな、人間って。

おんなじことを繰り返す。もう変わらない。Sparklehorseを耳にして、この音もまた自分の中で繰り返し聞いてきたものだと気づく。代わり映えしないといえばその通り。メランコリックなフレーズに、キラキラ感のあるギター。控えめなボーカルに、ちょっと斜に構えた歌詞。ここに新しさも、進歩もないかもしれない。「また同じ音を聞いている」と眉をひそめるあなたの顔まで浮かぶ。でもこれしかないんですよね。

Sparklehorseが何を思って音楽に向かっているのか、詳しいことはわかりません。ただ落ち着き払ったたたずまいからは、いい意味での諦観が伺える。「ああ、またやってしまった」の拡大再生産。かすれたアナログ調の録音ノイズを加えるのは、この音が使い古されたものであることを知っているからです。何回も何回も繰り返す。そのことでしか表しえない心の情景があると彼らは信じているようです。

失敗から学ぶなんてことがあるのだろうか。唯一あるとすれば、失敗は繰り返すという真実ではないでしょうか。そんな現実を知ってしまったとき、Sparklehorseの音楽がぴったりと寄り添ってきます。いつも変わらず鳴っている同じ音。「それでいいじゃないか」と微笑んでくれる彼らは、なんと心強い仲間でしょう。


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