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Jem - Finally Woken [Artist J-L]

社会における女性の活躍は少しずつですが浸透してきています。好きな仕事を自由に好きなだけする。この当たり前のことをようやく享受できて、晴れやかな毎日を送っている女性を、何人も知っています。彼女達にもう無理はない。女性だからがんばらねば、という気負いはない。逆に自然体だからこそ溢れ出る、花のような芳香をまわりに漂わせています。

Tさんもそんなひとり。イベント・スペースの切り盛りをずっと任されている。企画を自分で立て、飛び込みでアーティストやデザイナーと掛け合い、センスのいい展示会を作り上げてしまう。そこに男も女もありません。ところが各作家にお願いして作ってもらう作品が、実に繊細でやわらかい。手作りのぬくもりと、アーティスティックな先進性を程よくブレンドした感覚は、男には決して出せるものではありません。

さて本作は、ウェールズ出身のSSW、Jemのデビューアルバム。ヒップホップから、レゲエ、ロック調まで軽やかにスキップしていく。冒頭「They」の某コーヒーメーカーの昔のCMを髣髴とさせるレトロな女性コーラスでいきなり急所を突かれます。力が抜ける。ほほの筋肉が緩む。ああ、和み~。

ストリングスとハードギターの絡みがユニークな「24」、トロピカル・サーフ&クリスタル・スノーのオールシーズン・レジャー・ナンバー「Wish I」、エレクトロ・フォーク・ポップのフレッシュ・シャワーが降り注ぐ「Just A Ride」。ポップな彩を添えて、今の音楽シーンをショーケース的に演出していく。しかもごちゃごちゃさせずに、全体をレイドバックしたくつろぎの聴覚空間に仕上げてある。

彼女の「ちょうどいい力の入れ具合」が、心得たエステティシャンの指使いのように、気持ちよく心身に作用します。

「女性アーティスト」と力むことところはまったくない。ここにあるのはTさんの展示会で感じるのと同じ、やさしさの余韻です。


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