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Eddi Reader - Peacetime [Artist P-R]

いつの頃からか、彼女の熱烈なファンたちのことを「Honeychildren」と呼ぶようになりました。発端は、Eddiも公認のファンサイトの名前からきています。

もっともこれも、Fairground Attraction解散後のソロ一作目に入っている「Honeychild」から取られたもの。My dearやMy darlingのような、愛情の投げかけの意味を持つ言葉だそうです。

お互いそう呼び合いたいという気持ちと、みんなEddiにとってのHoneychildrenなんだという誇りがこもっている。すごく絆の強い、愛情たっぷりのファン層です。

Eddiも自分の歌う一つ一つの曲をライナーで丁寧に解説しますが、Honeychildrenもものすごく生真面目。それはキーやテンポまで記載されたデータベースを見ればよくわかります。また、Takuji Shimodaさんの日本ファンサイトでの克明なライブレポートを読むと、ちょっと怖くなるくらい。

決して派手な存在ではないし、とてつもないインパクトを持った音楽を作るわけでもない。でもEddi Readerの音楽は、間違いなく人の心を溶かし、honeychildrenに変えてしまう。

前作に引き続き敬愛するスコットランドの詩人Richard Burnsの詩を取り上げながら、オリジナルも披露している。ケルティックの伝統と、フォークポップのタッチが合わさり、甘酸っぱい私小説的世界を作り上げている。これが不思議なくらい心の隅々にまで染み渡っていくのです。

その秘密は彼女の「丁寧さ」に由来するのだと思います。スコットランドへの想いを、ひとりの詩人に重ねて、素直に歌う。過度な情緒に溺れることはないし、かといって他に浮気するわけでもない。フォーカスをずらさず、言葉と音を慎重に選んでいく。

一つ一つの曲のメロディを大切に描写する。余計な音色を持ち込まない。声の響きを調律士のように耳を澄まして確認する。彼女の音楽が、石庭のような静的な調和に満ちているのは、とてもとても丁寧に作られているからです。

音楽は力や論理だけで輝くわけではありません。オリジナリティや時代性だけがもてはやされればいいわけでもありません。目の前にある音楽をじっくりと眺め、その本質にある美しさを鮮やかに浮かび上がらせる。そんな求道的な視点を持った取り組みを忘れてはいけない。Honeychildrenがこんなにも熱心になってしまうのは、そこにある美しさがあまりに尊く感じられるからです。


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