So-net無料ブログ作成
検索選択

Au Revoir Simone - The Bird Of Music [Artist A-C]

シアワセな音楽って何なんだろう。
演奏している方も、聞いている方もほんわかした気分になれる。そんな音楽が欲しい。

大泣きに泣かせてくれなくていいし、人生を変えてくれるようなインパクトも結構。体を動かして鬱憤を発散させてくれなくてもいいけれども、もちろん退屈だったら困る。演奏する方の独りよがりは論外だし、かといって聞き手に迎合しすぎるのもわざとらしい。そう考えると、送り手と受けての関係って、結構難しい。

Au Revoir Simoneの新作はとても待ち遠しい作品でした。3人の女の子達のエレクトロ・ポップ・バンド。ガールズバンドではない。どちらかというとひたすらシンセサイザーの音と向き合う内省的なひとたち。テクノロジーの進化を追い求めるよりは、「機械らしさ」の残る一時代昔の音にこだわる。

線の細い3人のコーラスは聞き取れるのがやっと。メロディもきれいなリボンを一本くるくると巻いただけのようなシンプルさ。いや、そんなささやかさの中に隠れている微妙なバランスを追い求める。吹けば飛ぶ可憐な花びらの精緻な構造美を拡大鏡で覗いているような気分。

素朴な電子音にこだわるのは、そこに認知可能なメカニック(機構)を見つめる安心感があるからです。歯車の一つ一つが組み合わさって、機械が動く。一見複雑に見えても、その仕掛けがわかれば、わたし達は安心します。Au Revoir Simoneの繊細なポップは、わかりやすい音の仕掛けの上に乗っているからこそ、親近感を生んでいるのです。

送り手も受け手も、同じように感動できる瞬間。まるで一緒に拡大鏡を覗き込み、その先に広がるミクロな万華鏡の世界を共有するように、両者の区分けのない瞬間。シアワセな音楽ってそういうものなのでしょう。The Bird Of Musicを聞きながら、4人目のメンバーになっている気分になれたとしたら、それは素敵なことです。


nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 2

ホームページの色合いがいいですね。試聴してみました。優しくて、ふかふかの毛布(?)な感じがしました。
by (2007-03-07 00:40) 

ezsin

暖冬とはいえまだまだ毛布に包まれていたいですよね。同じような安心感を与えてくれる人たちです。うすいあずき色のホームページの色調もそういう意味では暖かいですね。
by ezsin (2007-03-07 23:41) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。